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1989 年度 実績報告書

局所脳虚血後の脳内レセプタ-局所脳血流、グルコ-ス代謝と学習能力の経時的変化

研究課題

研究課題/領域番号 63570669
研究機関旭川医科大学

研究代表者

佐古 和廣  旭川医科大学, 医学部, 助手 (80113736)

研究分担者 西原 功  旭川医科大学, 医学部, 助手 (90198490)
米増 祐吉  旭川医科大学, 医学部, 教授 (30038666)
キーワード脳虚血 / 中大脳動脈閉塞 / 痴呆 / アセチルコリンレセプタ- / オ-トラディオグラフィ-
研究概要

1)昭和63年度計画で未終了であった中大脳動脈閉塞後のGABAレセプタ-の変化を測定した。結果は中大脳動脈閉塞3時間後では変化がなく、24時間後では虚血の中心部の線状体外側、外側前頭葉皮質でそれぞれ、16%、52%の結合能増加を認め、48時間ではさらに線条体で57%、前頭葉で60%増加を認めた。
2)レセプタ-の変化と血流の関係については、中大脳動脈閉塞3時間、24時間、48時間後のラットを用い、新たに開発した二重標識法にて行った。その結果虚血3時間後には線条体、前頭葉ては平均血流がそれぞれ9±6、11±3ml/100g/minと低下しているにもかかわらず、アセチルコリンレセプタ-、GABAレセプタ-の結合には変化があらわれず、24時間になりアセチルコリンレセプタ-でそれぞれの部位で35%、14%の低下、GABAレセプタ-で16%、57%の増加を認め48時間でアセチルコリンレセプタ-は80%、28%の低下、GABAは57%、60%の増加がみられた。
3)そこで当初の予定を変更して虚血3時間後にセカンドメッセンジャ-系を^3H-Forskolinを用いて測定したところ、線条体では60%、前頭葉では10%の低下が認められた。
4)中大脳動脈閉塞後慢性期のグルコ-ス代謝に関しては、猫中大脳動脈閉塞モデルにおいての研究が他設設より報告があり、ほぼ同様のモデルであるラット中大脳動脈閉塞で行なう意義があるかどうかは現在検討中である。

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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