• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

脳血管攣縮時にみられる微細循環障害の検討

研究課題

研究課題/領域番号 63570685
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

水川 典彦  京都府立医科大学, 医学部, 講師 (20033342)

研究分担者 天神 博志  京都府立医科大学, 医学部, 講師 (70197820)
キーワード脳血管攣縮 / 血管床 / 局所脳血流量 / 微細循環
研究概要

(1)自家血大槽内注入にてくも膜下出血兎を作成した(計32羽)。(2)水素電極を皮質と視床に挿入し、自会血注入前、注入30分〜6時間後の局所血流量を測定した(対照2羽、注入4羽)。バルビタールにて皮質、視床血流量は27ー35ml/100g/分(以下省略)と低下し、3〜6時間で43〜62mlと正常化した。注入例では30分後20〜25mlと低下し、3〜6時間後では35〜42mlと対照より20〜30%低下した。6時間後のオートラジオグラフィ法との対比ではほぼ同じ範囲にありよく相関した。注入後2日目、4日目(4羽)の対比では、両測定法ともに40ー55mlのところにあり、血管写による椎骨脳低動脈経の変化^<1)>とは無関係にあった。(3)局所赤血球含有量を^<51>CrRBC法を用いて検討した(14羽)^<51>Cr放射能値が低いため、パンチして採取した脳組織重量と井戸型カウンタによる計測から算出した。 正常例の皮質視床ともCBVは3.2±1.0%とポジトロンCTで得られた値より低値であった。自家血注入2日後ではCBVは 2.3±1.5%、4日後では 2.5±1.4%、7日後では 2.3±0.4%と、対照値より低くかつポジトロンCTで得られた臨床例の結果とは異っていた。(4)微細循環の指標としてまず、インデアンインク注入による毛細血管充えいをみた(8羽)。 自家血注入30分後では、皮質、視床ともに明らかに毛細血管の充えいが少ないが、2日目、4日目においては、いずれの部位でも対照群と大きな有意義の差をみつけることはできなかった。太田^<1)>が明らかにした毛細血管自体の機能的な変化を形態的に明らかにすることは不可能であった。これは家兎モデルが臨床症状を生ずることがないことから、軽症すぎる可能性がたかく、さらに重症モデルの作成が必要となる。(注:本学^<51>Cr使用量をこえたので岡山大学RI実験室を利用した)(^<1)>太田努:京府医大誌 97(6):751ー763,1988)

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 水川典彦,天神博志: CT研究. 11(1). (1989)

  • [文献書誌] 水川典彦: "第14回局所脳血流懇話会 SPECTとPETとの対比ー臨床的立場から、脳血管障害例を中心に" 局所脳血流懇話会, 1-12 (1988)

URL: 

公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi