研究課題/領域番号 |
63570703
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
高良 宏明 琉球大学, 保健管理センター, 教授 (90101493)
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研究分担者 |
上里 智美 琉球大学, 医学部, 助手 (90151779)
宮本 章次 琉球大学, 教養部, 講師 (90157678)
乗松 尋道 琉球大学, 医学部, 助教授 (00156241)
茨木 邦夫 琉球大学, 医学部, 教授 (00107187)
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キーワード | 骨塩量 / 骨粗鬆症 / DuaiphotonAbsorptiometry / 二元光子吸収測定法 / SinglephotonAbsorptiometry |
研究概要 |
1)対象 調査対象は本学学生で男子22名、女子21名の合計43名である。年令、身長、体重の男女別平均値は各々20:20歳、168:156cm、60:52kgである。スポーツ群及び非スポーツ群に属する内訳は男子が11:11名、女子では8:13である。 2)方法 骨格系の骨塩量測定にはLunar社製のDP3を用い、主として大腿骨と腰椎、一部下腿骨について測定した。アンケート調査はスポーツ歴の有無、食事量、牛乳の嗜好度、その他女子については初潮年令、生理の規則制などについて調べた。 3)結果 i)男子における骨塩量では腰椎1.29g/cm^2大腿骨頚部1.05g、女子では腰椎1.20g、大腿骨頚部0.92gであり、この値は日本人青年期骨塩量の正常値の目安と考えられた。 ii)腰椎での男女差は統計上有意ではなかったが、大腿骨頚部では男子の方が有意に高い骨塩量を示した。 iii)男女ともに、骨塩量は運動群のほうが非運動群よりも有意に高い傾向にあった。 iv)男女別、運動・非運動別では、男子運動群、女子運動群、男子非運動群、女子非運動群の順となり、男女別では男子が高いにもかかわらず運動の有無により、女子運動群が男子非運動群よりも高い骨塩量を獲得していることは非常に注目された。 v)青年期骨格の骨塩量を増やす手段として、スポーツが有用であり、加齢的骨塩量減少を軽減する一方法として期待される。
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