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1988 年度 実績報告書

肋軟骨骨化と骨加齢性変化との関連性

研究課題

研究課題/領域番号 63570707
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

飯塚 正  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (40151237)

研究分担者 武井 紀夫  埼玉医科大学, 医学部, 助手
加藤 浩  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (70177468)
キーワード肋軟骨石灰化 / 肋軟骨骨化 / 性別判定 / 骨粗鬆症 / 脊柱靱帯骨化症 / 膝半月石灰化 / 骨加齢変化
研究概要

胸部・胸郭疾患のない外来患者のX線写真(主に胸郭XーP、腹部や脊椎XーPも参考にした)の分析により、肋軟骨石灰化(および骨化)の形態分類と程度分類とを施行した。この分類により、性別の判定が80%以上で可能であることが証明された。年代については推定が可能であるが、個人差も大きいことがわかった。剖検例の胸板材料のX線分析から臨床例のX線分類と同様形態分類が可能であり、また、組織学的研究により肋骨に近接した肋軟骨の石灰化は骨化であることが判明した。この骨化様式は軟骨内骨化であることが判明した。走査電顕と分析電顕の所見等から軟骨内石灰化から骨化への過程が示唆された。臨床例の検討として骨粗鬆症と脊柱靱帯骨化症を調査した。両者とも加齢に伴って高頻度となるが骨量という観点からは相反する変化ともいえる。肋軟骨骨化程度は前者では対照群より小さく、後者では大きかった。肋軟骨骨化型は両者とも対照群と差がなく、I型は男性、II型は女性が多かった。次に軟骨石灰化症中頻度の高い膝半月石灰化例について調査したところ、同年齢の対照群と比較して肋軟骨石灰化の頻度および様式に有意差がないことが判明した。
以上から、肋軟骨骨化形態のX線分類により、個体の性別が判定でき、加齢変化、骨量や骨化傾向の有無の推定が可能であることが示唆された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 飯塚正: 関東整形災害外科学会誌. 18. 590-593 (1987)

  • [文献書誌] 飯塚正: 整形・災害外科. 30. 1523-1527 (1987)

  • [文献書誌] 飯塚正: 整形・災害外科. 31. 661-665 (1988)

  • [文献書誌] 飯塚正: 関東整形災害外科学会誌.

  • [文献書誌] 飯塚正: 厚生省特定疾患・脊柱靱帯骨化症 昭和62年度報告書. 35-37 (1988)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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