研究分担者 |
藤川 浩 東京慈恵会医科大学, 整形外科, 助手 (80209030)
飯塚 久晴 東京慈恵会医科大学, 整形外科, 助手 (60168060)
里村 俊彰 東京慈恵会医科大学, 整形外科, 助手 (10154121)
斉藤 清人 東京慈恵会医科大学, 整形外科, 助手 (40162193)
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研究概要 |
1.骨肉腫自然肺転移実験モデル、ハムスタ-骨肉腫_<OS>515に対するモノクロ-ナル抗体4種(NO.10,NO.22,NO.25,NO.29,)について、免疫組織学的染色による正常組織との交叉反応の検索を進めた。 (1)前年度、^<III>In標識モノクロ-ナル抗体の動物投与にて比較的集積量の多かった肝臓、腎臓、骨髄について免疫組織染色を再施行したが反応は認められなかった。 (2)新たに骨・軟骨、胎児に対する染色を行なったところ、両者とも染色性は認められなかった。 2.動物実験で使用しているNO.29モノクロ-ナル抗体の認識抗原の解析に関して再検討を行なった。 (1)市販既知抗体である抗ALP抗体との比較を免疫組織染色法によって行なったが、異なる染色パタ-ンを呈した。 (2)抗原は過ヨウ素酸処理により不活化されたが、熱処理、クロロホルム・メタノ-ル溶液処理では不活化されず。認識抗原は糖蛋白質であることが示唆された。 (3)Laemli法において、抗原の可溶化方法を再検討しウエスタンブロット法にて分子量をなお検索中である。 3.モノクロ-ナル抗体と^<III>Inの結合効率を改善すべく、DTPAーanhydrideに対する抗体のモル濃度を上げることにより、抗体1mgあたり1mCi程度の結合率を得ることができた。 4.上記抗体を用いても、非特異集積は前年度の実験と同様、免疫組織染色で交叉反応が認められていない肝臓、腎臓、骨髄に現われた。原因として、クリアランスの悪さ、血中イオンとの結合など不可避的な要因が考えられた。
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