研究課題/領域番号 |
63570711
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
浅沼 和生 東京慈恵会医科大学, 医学部・整形外科, 講師 (50159373)
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研究分担者 |
藤川 浩 東京慈恵会医科大学, 医学部・整形外科, 助手 (80209030)
飯塚 久晴 東京慈恵会医科大学, 医学部・整形外科, 助手 (60168060)
里村 俊彰 東京慈恵会医科大学, 医学部・整形外科, 助手 (10154121)
斉藤 清人 東京慈恵会医科大学, 医学部・整形外科, 助手 (40162193)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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キーワード | ハムスタ-骨肉腫 / アイソト-プ標識モノクロ-ナル抗体 / 腫瘍局在診断 |
研究概要 |
1.自然肺転移骨肉腫実験モデルとして有用であるハムスタ-骨肉腫Os515に対し、既に得られているモノクロ-ナル抗体4種(No.10,No.22,No.25,No.29)について、ウエスタンブロット法などによる認識抗原の解析を施行した。 (1)4種の抗体のうちNo.10、25は同分子量(約30万)にバンドが確認され、同一抗原を認識していると考えられた。 (2)No.29モノクロ-ナル抗体の認識抗原は、過ヨウ素酸処理により不活化されるなど、糖蛋白質の性質に合致した。 2.免疫組織染色において (1)No.29モノクロ-ナル抗体が免疫組織染色において腫瘍の表面抗原と最も強く結合した。 (2)No.29モノクロ-ナル抗体は肺気管支立方上皮、腎近位尿細管内腔に交叉反応を呈した。 (3)No.29モノクロ-ナル抗体と市販既知抗体である抗ALP抗体との比較を行なったところ、異なる染色パタ-ンを呈した。 3.以上よりNo.29モノクロ-ナル抗体をin vivo実験に用いることとしDTPA-anhydrideを用い^<111>lnで標識した。これをOs515皮下移植されたハムスタ-に対し腹腔内に投与、経時的に屠殺し、臓器別の集積性を、%injected dose/gにより比較検討した。陰性対照としては、SVー40誘発ハムスタ-腎腫瘍THKを用いた。 (1)背部皮下腫瘍における標識モノクロ-ナル抗体の集積は、3日目に約8%injected dose/gでピ-クに達し、陰性対照の約5倍、循環血液の約4倍の高値であった。 (2)肺転移巣において転移巣が大きいものや、多発したものでは高い集積を示した。 (3)肝臓、腎臟、骨髄への非特異的集積率も高く認められた。この傾向は、抗体の標識効率を上げても認められ、クリアランスの悪さ、血中イオンとの結合など不可避的な原因が考えられた。
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