ラットの横隔膜神経筋標本を用い、5種類の筋弛緩薬について、100nM及び1μMのネオスチグミンによるリバースの程度を量反応曲線により定量的に検討した。各種筋弛緩薬のED50はメトクリン<d-ツボクラリン<アルクロニウム<パンクロニウム<ベクロニウムの順であり、1μMのネオスチグミンによるED50の変化(リバースの程度)は、ED50の小さい(効力の強い)筋弛緩薬ほど大きい傾向があった。100nMのネオスチグミンの効果には一定の傾向を認めなかった。(下表)一方、量反応曲線の傾きは、d-ツボクラリンに対しアルクロニウム、パンクロニウム、ベクロニウムは平行であるが、メトクリンのみ有意に(P<0.05)傾きが異なっていた。 *ED50±95% confidence limits **対照群のED50を1とした場合のED50の比
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