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1989 年度 実績報告書

睾丸胚細胞性腫瘍の分化誘導と制癌

研究課題

研究課題/領域番号 63570760
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

近藤 直弥  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (80138750)

研究分担者 白川 浩  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60196615)
赤阪 雄一郎  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20112807)
山崎 春城  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90159210)
キーワード睾丸胚細胞性腫瘍 / 絨毛上皮癌 / 分化誘導 / HCG
研究概要

ヒト睾丸絨毛上皮癌細胞株JHTK-1を用いて、分化誘導物質の探索を形態学的、生化学的に行なった。
研究方法:JHTK-1細胞は、形態学的にみると上皮様で、ほぼ均一な細胞から成り、単層あるいは重層状にコロニ-を形成して増殖する。一方、機能的にはHCGを産生分泌する。このJHTK-1細胞を5×10^4個の濃度で、30mm径のplastic dishに植え込み、その培養液中に各種化学物質(分化誘導物質)を添加して培養した。48時間後に細胞数を計測するとともに、培養上清中のHCG濃度を測定し、細胞1個当たりのHCG分泌量(HCG mIU/cell/48hr)を算出した。この際、HCG分泌量の増加を、絨毛癌細胞が合胞体細胞に分化する指標として、分化誘導物質の判定を行なった。検索した化学物質は、sodium butyrate,N-butyric acid,bromodeoxyuridine,dimethylsuifoxide(DMSO),prostaglandine E_1,concavaline A,retionic acid,vitamin C,interferonγである。
研究成績:検索した化学物質のうち、次にあげる物質に程度の差はあるが、JHTK-1細胞のHCG分泌量の増加が認められた。すなわち、コントロ-ルと比較して、sodium butyrate(2.0mM)で4.2倍、N-butyric acid(50μg/ml)で5.8倍、dimetylsulfoxide(2.0%)で1.8倍、vitamin C(100μg/ml)で3.3倍であり、これら物質では、分化誘導効果が認められた。しかし、prostaglandin E_1,concavalineA,interferon-γには、HCGにはHCG分泌量の増加が認められず、分化誘導効果はみられなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 山崎春城: "睾丸絨毛上皮癌細胞の分化誘導と制癌" 日本泌尿器科学会雑誌. 80. 1651-1656 (1989)

  • [文献書誌] 山崎春城,近藤直也,今中啓一郎,黒田淳,中内憲二,町田豊平: "睾丸胚細胞性腫瘍の化学療法後における血中AFP値の急性変動" 日本泌尿器科学会雑誌.

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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