研究課題/領域番号 |
63570761
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
田辺 一成 東京女子医科大学, 第三外科, 助手 (80188359)
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研究分担者 |
相良 理恵 東京女子医科大学, 第三外科, 助手 (90205790)
東間 紘 東京女子医科大学, 泌尿器科, 教授 (90075549)
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キーワード | 慢性拒絶反応 / ラット腎移植 / トロンボキサンA_2合成阻害剤 |
研究概要 |
ラットを使用した慢性拒絶反応モデルを作成した。F-344をドナーとして、LEWISをレシピエントとして使用した。F-344の左腎をLEWISratに同所性にmicrosurgeryを用いて移植した。移植后は免疫抑制剤を使用せず経追を観察した。 移植したラットはしだいに腎機能低下をきたし移植后3ケ月目の血清クレアチニン値は2.8mg/de(コントロール0.7〜0.8mg/de)に達した。血圧も進行性に上昇し3ケ月后にはsgstolicB.P.は140-160mmHg(コントロール100mmHg前后)になった。一方尿蛋白(24時間)を経時的にみると、進行性に増加しコントロールとの間に有意差を見出した。 また組織学的検索ではvascular rejectionの像を呈していたが一部cellular rejectionの像もあり慢性拒絶反応に急性拒絶反応が加味された像と考えられた。 このモデルに対しvasarlaritisを防止する目的でTromboxaneA_2合成阻害剤(CV-4151・タケダ)を移植日より連日、1日10mg/kg:経口投与したが、拒絶反応防止効果はなし、腎機能、尿タンパク、血圧とも改善傾向を示さなかった。
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