研究概要 |
MTT assayによる培養株細胞での抗癌剤感受性試験法を確立した。これによって吸光度計による測定結果をコンピュ-タ-と連動させ、多くの薬剤における多濃度、多作用時間での殺細胞作用を定量化できるようになった。 細胞株はHAC-2、OVAS、RMG-I、NAKANO,HUOCA-IIの5種を使用予定であったが、NAKANOは樹立者から卵巣clear cell carcinomaである確証がないとの報告を受けたため使用を中止した。HUOCA-IIは細胞の継代に従って細胞数が減少してきておりまだ実験には使用できていない。RMG-Iは細胞増殖が遅く現在実験途中である。 現在迄にHAC-2、OVASについては感受性検査をすべて終えた。使用した薬剤はADM、ACR、DM、MMC、BLM、PEP、Act-D、CPM、VLB、VCR、MTX、5-FU、Ara-C、CDDP、VP-16、NCS、L-ASP、VDS、254-S、ダカルバシン、エピルビシン、テラルビシンの22種類である。 接触濃度は0、0.01、0.05、0.1、0.2、0.5、1、2、5、10μg/mlの10系列とし、接触時間は1、3、6、12、24、48、72時間の7系列、assayは4-replicateで行った。 10μg/ml、72時間接触によっても殺細胞作用の見られない薬剤に関しては、より高濃度、長時間の接触を行った。 結果はcontrolに対するsurviving fractionで表した。 現在結果を解析中である。
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