• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

視細胞および網膜色素上皮細胞の障害に伴う脈絡膜の続発性変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63570831
研究機関岡山大学

研究代表者

白神 史雄  岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (50187530)

研究分担者 河西 庸二郎  岡山大学, 医学部附属病院, 助手
豊田 英治  岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (70207645)
小山 雅也  岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (50195880)
松岡 徹  岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (10165780)
キーワード視細胞障害モデル / 網膜色素上皮細胞障害モデル / 網膜剥離 / 脈絡膜組織血流量 / 水素クリアランス法
研究概要

1.視細胞の選択的障害時の脈絡膜循環を検討するために、モノヨーギ酢酸を白色ウサギに静注して実験モデルを作成した。静注1日後、3日後、7日後、21日後に水素クリアランス法を用いて脈絡膜組織血流量を測定し、光学顕微鏡と電子顕微鏡で組織学的に対比して検討した。組織学的に視細胞のみが選択的に変性していた静注1日後において、すでに脈絡膜組織血流量は有意に15%低下し、脈絡膜に組織学的変化の生じた21日後まで有意に低下していた。また網膜色素上皮細胞の障害の強い部位では脈絡膜の変化も強く、逆に網膜色素上皮細胞が残存していたところでは脈絡膜毛細血管はよく保存されていた。以上から、視細胞の選択的障害によって脈絡膜組織血流量が機能的に低下する可能性が示唆された。また上述の組織学的所見は、網膜色素上皮細胞に脈絡膜血管構築を調節する何らかの機構が存在している可能性を示唆する。
2.白色ウサギを使用して、オルニチンの硝子体内注入およびヨー素酸ソーダの静注によって、網膜色素上皮細胞障害モデルを作成することができた。今後、モノヨード酢酸による視細胞障害モデルと同様に脈絡膜組織血流量を測定し、組織学的に対比して検討する予定である。
3.白色ウサギを使用して、マイクロピペットにより生理的食塩水を網膜下に注入することによって実験的網膜剥離を作成することができた。今後、剥離部位と非剥離部位の脈絡膜組織血流量を測定し、網膜剥離における脈絡組織血流量の変化について検討する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 那須好滋: 日本眼科紀要. 40. (1989)

URL: 

公開日: 1990-03-20   更新日: 2017-10-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi