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1989 年度 実績報告書

視細胞および網膜色素上皮細胞の障害に伴う脈絡膜の続発性変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63570831
研究機関岡山大学

研究代表者

白神 史雄  岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (50187530)

研究分担者 豊田 英治  岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (70207645)
河西 庸二郎  岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (80211184)
キーワード視細胞障害モデル / 網膜色素上皮細胞障害 / 脈絡膜組織血流量 / 水素フリアランス法 / モノヨ-ド酢酸 / オルニチン / 暗順応
研究概要

1.モノヨ-ド酢酸静注による視細胞の選択的障害時における脈絡膜循環の慢性期の変化について研究した。脈絡膜組織血流量は、水素クリアランス法により測定し、パラメ-タ-として血圧、脈拍数、眼圧を測定した。その結果、モノヨ-ド酢酸静注後3ヶ月群では対照と比べて約19%、6ヶ月群では約22%の有意の減少を認めた。組織所見は、3ヶ月後、6ヶ月後ともに、視細胞は完全にグリア細胞におきかわっていたが、網膜色素上皮細胞は正常なものから完全に消失してしまったものまで様々であった。脈絡膜毛細血管は網膜色素上皮細胞の残存しているところでは管腔はみとめられたが、色素上皮細胞が消失しているところでは管腔は閉塞、消失していた。
2.暗順応による網膜外層の変化に脈絡膜組織血流量が影響されるか否かについて検討した。脈絡膜組織血流量は水素クリアランス法により測定し、パラメ-タ-として血圧、脈拍数、眼圧を測定した。その結果短期(40分)、長期(24時間〜4週間)のいずれの暗順応下においても、組織血流量に変化は生じなかった。
3.オルニチンの硝子体内注入による網膜色素上皮細胞の選択的障害時における脈絡膜循環の変化について研究した。脈絡膜組織血流量は同様に水素クリアランス法により測定した。血流量は、注入3日後より1カ月後まで有意に減少していた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 那須好滋: "網膜外層障害モデルにおける脈絡膜循環の研究第1報モノヨ-ド酢酸投与による急性期の変化について" 日本眼科紀要. 40. 1659-1668 (1989)

  • [文献書誌] 守本典子: "暗・明順応下の脈絡膜組織血流量に関する研究第1報暗順応下の脈絡膜組織血流量" 日本眼科学会雑誌. 93. 790-795 (1989)

  • [文献書誌] 那須好滋: "網膜外層障害モデルにおける脈絡膜循環の研究第2報モノヨ-ド酢酸投与による慢性期の変化について" 日本眼科学会雑誌. 94. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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