研究課題/領域番号 |
63570831
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
白神 史雄 岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (50187530)
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研究分担者 |
河西 庸二郎 岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (80211184)
豊田 英治 岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (70207645)
松岡 徹 岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (10165780)
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キーワード | 視細胞障害モデル / 網膜色素上皮細胞障害 / 脈絡膜組織血流量 / 水素クリアランス法 / オルニチン / 明順応 |
研究概要 |
1.オルニチンの硝子体注入による網膜色素上皮障害時の脈絡膜組織血流量は、注入3日後から1ヵ月後まで有意に減少することを前年度に明らかにしたが、今年度は、3ヵ月後、6ヵ月後までその有意な減少が続き、不可逆的な循環障害が脈絡膜に生じることを明らかにすることができた。 2.明順応による網膜外層の変化に脈絡膜組織血流量が影響されるか否かについて検討した。その結果,明順応下において、脈絡膜組織血流量に変化が生じないことを明らかにした。 3.オルニチン硝子体注入後の脈絡膜の組織所見は、2週後までは、電子顕微鏡的観察でも変化はみられなかったが、1ヵ月後より変化がみられ、毛細血管の変性消失が所々にみられた。すなわち、オルニチンの硝子体注入によって網膜色素上皮細胞が障害され、その後、脈絡膜に続発性変化が生じることが明らかになった。 4.明順応下、暗順応下ともに、電子顕微鏡的観察では変化がみられないことを確認した。 5.網膜別離モデルの作成は、硝子体腔内でマイクロヒペットにより網膜裂孔を作成し、その裂孔から、生理的食塩水を注入することにより広範囲な網膜別離を作ることができた。今後、このモデルを使用して、脈絡膜血流量が網膜別離下でどのように変化するかを検討する予定である。
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