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1988 年度 実績報告書

グリセオル酸(cAMP-分解酵素阻害剤)による緑内障の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63570832
研究機関広島大学

研究代表者

三嶋 弘  広島大学, 医学部, 助教授 (20034100)

研究分担者 島田 茂明  広島大学, 医学部附属病院, 助手 (30196480)
中野 賢輔  広島大学, 医学部附属病院, 助手 (30164247)
キーワードCAMP-poshodi esterase阻害剤 / 眼圧下降 / griseolic acid / 緑内障
研究概要

1.眼圧,血圧動態の研究
(1)眼圧の動態 健常白色家兎に対する1%GA50μl点眼では点眼後2時間の時点で2%GAの点眼では1〜5時間の後の時点で有意な眼圧下降が得られた。GA処置眼と対照眼の間に生じた最大眼圧差は0.5%GAでは1.2mmHg,1%GAでは2.0mmHg、2%GAでは3.8mmHgと用量依存生の反応がみられた。1%GAの結膜下注射ては注射後4時間と5時間の2時点で、2%GAの結膜下注射では注射後3、5、6時間の3時点で処置眼の眼圧は有意に下降した。1%GA硝子体内注入では有意な眼圧下降が5日間持続し、その最大眼圧下降幅も4.2mmHgと大きかった。0.003%イソプロテレノール単独点眼では最大2.75mmHgの眼圧下降が得られ、1%GA単独点眼では最大2mmHgの眼圧下降が得られた。この両者の組み合わせ点眼では、最大5.0mmHgの眼圧下降が得られた。
(2)血圧の動態 2%GA100μl結膜下注射は血圧、心拍数に何等影響を及ぼさなかった。
2.毛様体上皮細胞のcAMP動態の研究
ラジオイムノアッセイ法と高速液体クロマトグラフィー法(HPLC)の両者で毛様体上皮細胞のcAMP濃度を検討をしたが、いずれの場合でもGAの添加によって家兎虹彩毛様体組織中のcAMP濃度は著明に上昇した100μlGA添加では同僚のIBMX添加時と比べ4倍以上のcAMP濃度が得られた。
3.形態学的研究
光顕レベルではGA投与後2〜4時間の時点で毛様体突起の軽度は膨化と毛細血管の軽度の拡張がみられたが、毛様体上皮細胞、角膜、網膜には何等変化が無かった。電顕レベルではGA点眼後、いずれの時点でも毛様体上皮細胞、角膜、網膜には変化を見出せなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Mishma,H.K;kiuchi,Y.,et al: Current Eye Res.

  • [文献書誌] Mishima, H.;KinCHI, Y., et al: Investigafive Ophthalmology. 29. 84 (1988)

  • [文献書誌] 三嶋弘・木内良明: "眼科mook 緑内障の新薬(細胞の情報伝達機構に作用する薬物について)" 金原出版,

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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