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1989 年度 実績報告書

グリセオ-ル酸(cAMP-分解酵素阻害剤)による緑内障の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63570832
研究機関広島大学

研究代表者

三嶋 弘  広島大学, 医学部, 助教授 (20034100)

研究分担者 中野 賢輔  広島大学, 医学部附属病院, 助手 (30164247)
キーワードグリセオ-ル酸 / cAMP分解酵素阻害剤 / 房水循環動態 / 眼内移行 / メラニン色素
研究概要

1.眼房水動態の研究
フルオロフォトメトリ-角膜法で求めた房水産生量は、GA処置眼では2.63±0.27μ1/min、対象眼では3.35±0.27μ1/minとGA処置眼で有意に減少していた(p<0.05)。房水流出率、ぶどう膜強膜流出量、房水蛋白濃度にはGAエステルを点眼しても影響がなかった。
GAエステルの眼圧下降機序は、主として房水産生の抑制によるものと考えられた。また、GAエステルの点眼は、血液房水関門に大きな影響を与えないと考えられた。
2.GAの眼内移行の検討
トリチウムでラベルした、GAエステルを点眼すると、点眼1時間後の時点で総点眼量の12.367%が結膜に、0.065%が角膜に、0.010%が前房水中に、0.017%が虹彩に、また、0.010%が毛様体に検出された。
3.GAのメラニン色素との結合実験
GAエステル、チモロ-ルのメラニン色素との結合量を測定した。メラニン色素はド-パとチロシナ-ゼから合成した。
チモロ-ルメラニン色素に濃度依存的に結合した。しかし、GAエステルはメラニン色素と結合しなかった。
チモロ-ルの白色家兎に対する眼圧下降作用は、有色家兎に対するものよりも大きかった。GAエステルの眼圧下降作用は白色家兎、有色家兎の間で差がなかった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Hiromu Mishima: "Effect griseolic acid cAMP-phosphodiesterase inhibitory on aqueous humor dynamics in rabbits" Current Eye Research.

  • [文献書誌] 三嶋弘: "グリセオ-ル酸とメラニン色素" あたらしい眼科.

  • [文献書誌] 三嶋弘: "β作動薬、メラニン色素とグリセオ-ル酸の眼圧下降作用" 日眼雑誌.

  • [文献書誌] 三嶋弘: "緑内障薬物治療の新しい方向" あたらしい眼科.

  • [文献書誌] 三嶋弘: "眼科Mook40 緑内障の診療ガイド" 236 (1989)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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