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1988 年度 実績報告書

歯牙移動に伴う歯根吸収に関するX線学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63570938
研究機関広島大学

研究代表者

和田 卓郎  広島大学, 歯学部, 教授 (10028756)

研究分担者 井藤 一江  広島大学, 歯学部, 助手 (10034208)
末井 良和  広島大学, 歯学部, 助手 (10206378)
古木 良彦  広島大学, 歯学部附属病院, 助手 (50165479)
小川 正晃  広島大学, 歯学部, 助手 (70144847)
富田 真一  広島大学, 歯学部, 助手 (60172186)
キーワード矯正治療 / 歯根吸収 / 歯牙移動 / 口内法X線規格撮影法
研究概要

矯正治療によって惹起される歯根吸収を最小限にとどめることは非常に重要なことである。しかし、この現象は歯根がかなり吸収されるまで発見できないため、これを予防することは現状では非常に困難である。したがって、本研究では歯根吸収をX線学的に詳細に検討するため、規格化されたX線写真を用いて日常臨床で撮影されるX線写真と比較検討することにより、歯根吸収の早期発見及び将来矯正力による歯根吸収を最小限に抑えることを目的としている。本年度はまず、咬合法を応用した口内法X線規格撮影法の確立及び再現性の評価とセファログラムを利用した歯根長の補正法の開発について行った。口内法X線規格撮影法については、頭位の設定法や測定に適正なX線の入射角(デンタルコーンの上下角)など種々検討を重ねた。その結果、頭位の設定については頭部固定装置により固定レーザービームを外眼角と外耳孔上縁とを結ぶOM-LINEに一致させることにより、またX線入射角についてはコーン下縁を眉間に接触させ60度に設定することにより撮影法の確立をはかることができた。次いでこの口内法X線規格撮影法の再現性及びセファログラムを利用した歯根長の補正法について乾燥頭蓋骨を用いて検討を行った。現在までに得られた実験結果から口内法X線規格撮影法はおおよそ標準偏差0.5%で、セファログラムを利用した歯根長の補正法では標準偏差1.2%で一致が確認された。しかし、実験に用いた乾燥頭蓋骨の個数や撮影を行った術者数が十分でないため、これらの因子についてさらに実験数を増やし検討を続行している。

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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