研究課題/領域番号 |
63570938
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
和田 卓郎 広島大学, 歯学部, 教授 (10028756)
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研究分担者 |
井藤 一江 広島大学, 歯学部, 助手 (10034208)
末井 良和 広島大学, 歯学部, 助手 (10206378)
富田 真一 広島大学, 歯学部, 助手 (60172186)
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キーワード | 歯根吸収 / 規格撮影 / 矯正治療 |
研究概要 |
昭和63年度に咬合法を応用して口内法X線規格撮影法を開発し、その再現性に関する基礎的研究について広島大学歯学雑誌に投稿し受理された。昭和63年度より撮影を開始した患者の口内法X線規格撮影は、平成3年3月までに116症例が登録され、現在も症例を蓄積中である。平成3年1月の時点で、マルチバンド装着後9カ月以上経過を観察できた症例は39症例であり、このうち、25症例(64%)に歯根吸収が認められた。この25症例のうち、重篤な歯根吸収がみられた2症例については、“Radiographic Observation of Root Resorption during active orthodontic treatmentーReport of a caseー"と題して平成3年6月第9回国際歯顎顔面対射線学会(ハンガリ-)で発表する予定である。これら2症例では、歯根吸収が起こる前の写真で歯根膜腔が異常に狭くなったり、根尖部が不明瞭になったりした時、歯根吸収が起こるように思われた。平成4年度末には、現在蓄積中の症例、約100症例について十分な経過観察が可能となるため、歯根吸収される場合、歯根吸収されない場合、大きく吸収される場合等に分類して、歯の長さ、歯根膜腔(歯の根尖側1/2、1/3、1/6の位置)、歯槽硬線(歯の根尖側1/2、1/3、1/6の位置)、治療法などについて詳細に検討して報告し、今後の指標とする予定である。
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