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1990 年度 実績報告書

血液希釈・低血圧麻酔併用時の臓器組織血流の測定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63570947
研究機関昭和大学

研究代表者

久野 斉俊  昭和大学, 歯学部, 講師 (20119184)

研究分担者 五島 衣子  昭和大学, 歯学部, 助手 (70176262)
キーワードサリンヘス / 10%デキストラン40 / 循環動態 / 腎血流量 / カテコ-ル・アミン / 血漿レニン活性 / BON / クレアチニン
研究概要

サリンヘス及び10%デキストラン40を用い血液希釈時の循環動態,腎血流量,血漿カテコ-ルアミン及び血漿レニン活性を測定し,血漿希釈低血麻酔時の血液希釈剤としての両者の安定性を腎機能の面から検討した。
実験には16頭の雑種成犬を用いた。麻酔はハロセン,パンクロニウムにて維持した。血液希釈は脱血量を20ml/kgとし,10ml/kg脱血時よりサリンヘスまたは10%デキストラン40を投与し,脱血量と等量投与した。循環動態,腎血流量,血漿レニン活性,カテコ-ルアミンの変化は血液希釈前値,希釈完了時,希釈後30分,60分および還血後30分とし,各パラメ-タ-を希釈前値と比較した。その結果,サリンヘス,デキストラン40とも心係数は血液希釈後増加傾向を示し,希釈後60分でも維持された。PCWP,CVP,はデキストラン40に増加傾向がみられた。腎血流では腎動脈,腎髄質血流は両群とも60分は維持されたが,腎皮質血流はサリンヘスでは希釈後60分まで維持されたに対し,10%デキストラン40では減少傾向がみられた。血漿レニン活性はサリンヘスでは減少傾向が、デキストラン40では増加傾向がみられた。またBUN,クレアチニンはサリンヘスではほとんど変化がみられなかったがデキストラン40では正常値内ではあるが有意な増加がみられた。以上より,両群とも循環動態は維持されていたが,腎血流量,内分泌および腎組織に対する影響を考慮するとサリンヘスのほうがデキストラン40より生理的であると思われた また,サリンヘス,10%デキストラン40,PGE_1を用い血液希釈,低血圧麻酔の併用を行ったが,PGE_1は犬では抵抗性が強く,投与量が人間の十倍以上に達しても目的とする平均血圧にまで低下せず,また,値段が高値なため雑種成犬3頭のみで中止した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 五島 衣子: "サリンヘスによる血液希釈時の循環動態および腎血流量への影響" 日本歯科麻酔学会雑誌. 19. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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