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1990 年度 実績報告書

モアレトポトグラフィを用いた矯正治療前後の顔面形態変化と口唇圧の関係について

研究課題

研究課題/領域番号 63570973
研究機関日本大学

研究代表者

岩澤 忠正  日本大学, 松戸歯学部, 教授 (30050016)

研究分担者 葛西 一貴  日本大学, 松戸歯学部, 講師 (30169396)
キーワード顔面形態変化 / モアレトポグラフィ- / 矯正治療変化 / 口唇圧
研究概要

矯正治療による歯の移動が、顔面形態とくに口唇部形態にどのように影響を与えたか、またこの形態的変化が及ぼす口腔諸筋の歯に対する影響について、モアレトポグラフィによる三次元解析と圧力センサ-による口唇圧測定により検索することを目的として研究を行った。
本年度の実績は次のとおりである。
1.前歯部反対咬合の被蓋改善前後における変化について
前歯部反対咬合者のうち、異常習癖がなく顎関節に異常の既往がない者16名(男子7名、女子9名)を被験者とした。
1)口唇部および顎顔面部の変化について
矯正治療前後において、FHto1,1to1およびNPto1において1%有意水準で有意差を示した。またSNB、SNP、FHtoNBおよびFacial angleでは減少傾向がみられ、被蓋の改善によりわずかに下顎が後退した。
口唇の突出度は、術前においては下顎の歯軸が関与していたが、術後はそれに加えて上顎前歯の唇面および歯軸傾斜が関与しているのがわかった。また、上顎前歯の唇側移動により、軟組織変化は上唇のみならず下唇の突出もみられた。
2)口唇圧変化について
16名中9名において、上唇部圧力の増加がみられたが7名では逆に減少した。また、下唇部では12名で減少し、4名で増加がみられた。
2.外科矯正治療前後の変化について
下顎前突を主訴として来院し、下顎骨後退術を施した9名を被験者とした。軟組織変化は、下唇点、軟組織B点および軟組織Pogの後方移動が著明で、硬組織のId、B点、Pogとの相関も比較的大きかった。上唇部の変化は少なく、わずかに後退し、口唇接合点は下降した。口唇圧の変化は安静時において、上唇が増加、下唇は減少傾向を示した。

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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