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1989 年度 実績報告書

外胚葉異形成症の歯の形成障害に関する研究,疾患モデル動物としてのメキシカン・ヘアレスドック

研究課題

研究課題/領域番号 63570975
研究機関愛知学院大学

研究代表者

今村 基尊  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (00142563)

研究分担者 子安 和弘  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (50183348)
キーワード外胚葉異形成症 / 葉牙形成 / 疾患モデル動物 / メキシカン・ヘアレスドッグ
研究概要

現在、農林水産省家畜衛生試験場実験動物研究室と日本農産工業K.K.中央研究所筑場試験場では、メキシカン・ヘアレスドッグのヘアレスの遺伝子をビ-グル犬に導入し、実験動物化する試みがなされている。我々は、このイヌの諸症状がヒトの外胚葉異形成省と極めて類似していることに注目し、同疾患のモデル動物になるのではないかと考えている。そこで、現在実験動物化途上のメキシカン・へアレスドッグ由来犬の歯牙形成、特に歯数異常についてX線写真及び肉眼観察を行っている。
現在までに、家衛試で32頭,農産工で8頭のヘアレス由来犬の観察を行うことができた。その結果、第一生歯群における先天性欠如は、僅かであった。第二生歯群では、1頭を除く全ての個体に欠如が認められ、特に小臼歯群に多く欠如が認められた。切歯群および犬歯群で歯の欠如が認められた個体もあった。
1頭のヘアレスの個体で、全ての歯の存在が確認できた。このことより、「ヘアレスの遺伝子と歯数不足を起こす遺伝子とは単一であり、表現型に変異がある。」又は「ヘアレスの遺伝子と歯数不足を起こす遺伝子とは別の遺伝子であり、その遺伝子間距離を極めて近い。」とする2つの可能性が示唆された。この結論を出すために、この個体をビ-グルと交配させ、その子孫の口腔内を観察できるように家衛試にお願いしてある。
コントロ-ルとして観察した無毛同士の間に生まれた有毛の個体、及びビ-グルと無毛の間に生まれた有毛の個体には、歯数の欠如が認められなかった。
貴重な動物の観察を認めていただき、また御助言を頂きました。神戸大学農学部教授後藤信男先生、農水省家衛試験・実験動物研究室の福田勝洋先生をはじめとする諸先生方、日農工K.K.中央研究諸の大島誠之助先生をはじめとする諸先生方に深謝いたします。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 子安和弘,今村基尊: "メキシカン・ヘアレスドッグ由来犬-歯牙形成-" ラボラトリ-アニマル. 4(5号). 21-22 (1987)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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