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1990 年度 研究成果報告書概要

腹菌類の成分研究

研究課題

研究課題/領域番号 63570994
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関徳島大学

研究代表者

高石 喜久  徳島大学, 薬学部, 助教授 (60035558)

研究分担者 中野 公子  徳島大学, 薬学部, 助手 (20136279)
村上 光太郎  徳島大学, 薬学部, 助手 (10035553)
富松 利明  徳島大学, 薬学部, 教授 (20035538)
研究期間 (年度) 1988 – 1990
キーワード担子菌 / 腹菌類 / ステロイド / トリテルペン / ツチグリ / コツブタケ / オニフスベ / ノウタケ
研究概要

キノコ類には特異な構造を有する種々の生理活性物質が報告されており興味ある研究材料である。しかしながら分類学の遅れ、材料採集の困難さ、含有成分の少なさからキノコ類の成分についてはまだ充分には検索されていない現状である。著者らはキノコ類の中でも特に成分研究例の少ない腹菌類に着目しその成分研究を行った。その結果次の事柄が明らかになった。
1) ツチグリの成分研究を行ない新ラノスタン系化合物を3種単離構造決定をした。これら化合物は側鎖にラクトン環を有しており、ラノスタン系化合物では初めての例である。
2) コツブタケより2種の新ラノスタン系トリテルペンを単離しその構造を決定した。
3) オニフスベの成分研究を行ないステロイド3種、calvatic acid誘導体2種、脂肪酸誘導2種を単離し、その構造を決定した。再度オニフスベの成分研究を行った結果、酸素官能基を7割含むergosterol誘導体を単離した。その構造を各種スペクトルデ-た、化学反応により決定した。本化合物はこれまでに単離されているergosterol誘導体の中ではもっとも酸素官能基の数の多い特異な化合物である。
4) ノウタケの成分研究を行ないステロイド3種、calvatic acid 誘導体4種を単離構造決定した。また構造未決定であった化合物について、材料を大量に採取し量を確保した。各種機器分析、化学反応によりその構造を明らかにした。本物質は癌細胞に対して細胞毒性を示した。その構造は分子中にアゾ基、ーSーCH_3,ーSOーCH_3, 水酸基、アミド基を有している特異な構造の化合物である。
5) 腹菌類の薬理作用を検討するため止血作用を調べた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Takaishi: "Polyoxygenated Steroid From Lasiosphaera nipponica" PHYTOCHEMISTRY submited.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Y. Takaishi: "Polyoxygenated Steroid From Lasiophaera nipponica" Phytochemistry.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1993-08-12  

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