研究課題/領域番号 |
63571084
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人類遺伝学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
浜口 秀夫 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (00091918)
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研究分担者 |
土屋 滋 筑波大学, 社会医学系, 教授 (10013963)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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キーワード | 高コレステロ-ル血症 / 優性遺伝性高コレステロ-ル血症 / LDLレセプタ-遺伝子 / アポリポタンパクB遺伝子 / 家族性高コレステロ-ル血症 / 家族性複合型高脂血症 / familial defective apolipoprotein B-100 |
研究概要 |
優性遺伝性高コレステロ-ル血症の遺伝的原因を詳細に調べることを目的として、遺伝性高コレステロ-ル血症の家系を集め、LDLレセプタ-遺伝子とアポリポタンパクB遺伝子を分析した。まず、病院受診中の、アキレス腱黄色腫を伴う比較的重度の遺伝性高コレステロ-ル血症(血清コレステロ-ル値300-450mg/dl)患者家系17家族のLDLレセプタ-遺伝子を分析した。いずれの家系においても比較的重度の高コレステロ-ル血症がLDLレセプタ-遺伝子の部分欠失、異常なTaqI切断部位の存在、またはRFLPと連鎖しており、家族性高コレステロ-ル血症と考えられた。つぎに、より一般的な優性遺伝性高コレステロ-ル血症の遺伝的原因を調べる目的で、集団検診とそれに引き続く家族調査より検出した遺伝性高コレステロ-ル血症家系10家族の血清リポタンパク、アキレス腱黄色腫の有無、LDLレセプタ-遺伝子、およびアポリポタンパクB遺伝子を分析した。10家系のうち2家系が古典的家族性高コレステロ-ル血症であることが示唆されたが、残り8家系は中等度の遺伝性高コレステロ-ル血症(血清コレステロ-ル血240-300mg/dl)であった。このうち2家系がLDLレセプタ-遺伝子RFLPと連鎖していたことからLDLレセプタ-遺伝子の異常、2家系が臨床所見から家族性複合型高脂血症であることが示唆されたが、残り4家系は原因解明のみならず分類もできなかった。4家系のうち3家系はLDLレセプタ-遺伝子の異常が原因であることが否定できた。またSoriaが報告したタイプのfamilial defective apoliporotein B-100の異常遺伝子は検出されなかった。以上の結果は、優性遺伝性高コレステロ-ル血症の中では、古典的家族性高コレステロ-ル血症よりも中等度の遺伝性高コレステロ-ル血症の方が多く、そのうちかなりの部分はLDLレセプタ-遺伝子以外の遺伝子の異常が原因であることを示唆している。
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