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1988 年度 実績報告書

ヒトプロリダーゼcDNAを用いた筋緊張型筋ジストロフィー症遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 63571085
研究機関熊本大学

研究代表者

遠藤 文夫  熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (00176801)

キーワードプロリダーゼ / 一次構造 / 遺伝子坐 / 遺伝子構造 / 制限酵素断片長多型 / 筋緊張型筋ジストロフィー症
研究概要

本研究の目的は、ヒトプロリダーゼcDNAをプローブとして用い、19番染色体上に位置する筋緊張型筋ジストロフィー症遺伝子を解析することである。その為にはまず、ヒトプロリダーゼcDNAの解析、プロリダーゼ遺伝子構造の解析が必要と考えた。そこで単離したcDNAのヌクレオチド配列を決定した。また、ヒトプロリダーゼを純化し、そのペプチド配列を一部決定した。ヒトプロリダーゼは新らしく開発したモノクローン抗体を利用した方法で純化した。その詳細についてはすでに報告している(Clin.Chim.Acta 176:143-150,1988)。また、ヒトプロリダーゼの全一次構造についてもすでに報告している(J.Biol.Chem.in press.1989)。
このcDNAをプローブとし、in situ hybridization法を用いてヒト染色体を解析することにより、このcDNAと相同の配列を有する染色体上の位置の決定を行った。その結果、19番染色体上のP13.2に相同な配列が見い出された。その結果、プロリダーゼの染色体上の遺伝子坐は、19P13.2と推定された。
遺伝子構造の解析を行ったところ、この遺伝子は14個のエキソンからなり、全長は約120Kbpと考えられる。そこで、cDNAをプローブとした場合のRFLPの解析は困難が予想された。また、偽遺伝子も見つかった。したがって、遺伝子断片をクローン化し、これをプローブとして用いることにより、サザンブロット解析を行った。この方法により、プロリダーゼ遺伝子領域におけるRFLPをいくつか発見することができた。遺伝子構造とRFLPについては、投稿準備中である。
現在は、筋緊張型筋ジストロフィー症患者家系の解析を行っている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] F.Endo,et.al.: Clinica Chimica Acta. 176. 143-150 (1988)

  • [文献書誌] F.Endo,et.al.: The Journal of Biological Chemistry. 264. (1989)

  • [文献書誌] F.Endo,et.al.: Journal of Inherited Metabolic Disease. 12. (1989)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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