• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

イノシトールリン脂質代謝物の分別定量法の培養細胞系への適用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63571108
研究機関島根医科大学

研究代表者

遠藤 治郎  島根医科大学, 医学部, 教授 (20026892)

研究分担者 奈良 安雄  島根医科大学, 医学部, 助手 (80116417)
並河 徹  島根医科大学, 医学部, 助手 (50180534)
石倉 浩人  島根医科大学, 医学部, 講師 (40193297)
キーワードイノシトールリン脂質定量 / 高速液体クロマトグラフィ / 培養細胞
研究概要

陰イオン交換樹脂(Mono Q,HR5/5)を支持体とした高速液体クロマトグラフィによってイノシトールリン脂質(Insp)代謝物質、InsP_1、InsP_2、InsP_3の分別分離ができることを確かめた。分別採取した分画中のこれら物質の定量には、検出感度の改良がのこされているが、InsP代謝物質中リン酵素的定量が可能である。
ヒト骨髄性白血病細胞HL-60がInsP代謝系の動態を追究するのに適切な実験系になることを示す結果が得られた。骨髄性白血病の分化誘導因子を白血病細胞膜上の因子受容体との結合という面から検討を加えるなかで、白血病細胞が分化誘導因子の1つであるTNF(腫瘍壊死因子)に対して高親和性及び低親和性受容体を保有し、高親和性受容体との結合が分子誘導因子の活性を発現させ、低親和性受容体との結合が活性を喪失させるという事実が見出された。すなわちTNF高親和性受容体を介する生理活性が低親和性受容体による負の調節うけることが示唆される。この培養細胞系において異なった親和性をもつ受容体へのTNFの結合が細胞内情報伝達に関係するInsP代謝物にどのような変化を与えるかをみることが重点課題となる。
細胞内情報伝達に係る酵素のひとつプロテインキナーゼCの活性は、平板電気泳動法およびオートラジオグラフィを用いて測定する方法が確立された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ishikura Hiroto.: Blood. 73. 419-424 (1989)

URL: 

公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi