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1988 年度 実績報告書

先天性代謝異常症の遺伝子診断法の研究-遺伝子増幅と合成プローブによる塩基配列決定-

研究課題

研究課題/領域番号 63571109
研究機関山口大学

研究代表者

服部 幸夫  山口大学, 医学部附属病院, 助手 (80144955)

研究分担者 山本 邦光  山口大学, 医療短期大学部, 助教授 (50035250)
大庭 雄三  山口大学, 医学部, 助教授 (10035199)
キーワードポリメラーゼ / チェイン / リアクション(PCR) / ドット・ハイブリダイゼーション / βサラセミア / 非放射活性標識 / クローニング / 塩基配列
研究概要

1.日本人βサラセミアが臨床的に疑われている6症例につき、そのゲノムDNA中よりβグロビン遺伝子をクローニングにより釣り上げ、その塩基配列を決定した。その結果、4種類のβサラセミアが明らかになった。このうち1種類は日本人にしかみられないタイプであった。
2.DNA合成装置で、プライマーを合成し、それを使って人ゲノムDNA内のβグロビン遺伝子のみを10^6倍ほどに増幅する技術の検討を行い確立した。
3.上記の4種の日本人βサラセミアのうち、まず2種について、正常及びサラセミア対立遺伝子に特異的に結合する2種のDNAプローブ(15mer)を合成し、^<32>Pで末端ラベルを行った。前項で増幅された患者βグロビン遺伝子に対し、その合成プローブを作用させ、ドットハイブリダイゼーションの有無でそのタイプのβサラセミアである事を確定した。
4.同様に他の種類及び当教室以外で見つかったβサラセミアのタイプについてもプローブを合成した。そして、日本人βサラセミア29家系についてスクリーニングを行った。但し、今回は5末端の塩基をビオチンでラベルしておき、ストレプトアビジン-ビオチン-アルカリフォスファターゼによる新しい方法で放射性同位元素を用いずに行えるようにデザインした。その結果、15家系7種類の日本人βサラセミアを同定することができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Y.Hattori: HEMOGLOBIN. 12. 655-660 (1988)

  • [文献書誌] Y.Yamashiro: HEMOGLOBIN.

  • [文献書誌] 服部幸夫: 日本臨床. 春期特別. (1989)

  • [文献書誌] Y.Hattori: HEMOGLOBIN.

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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