〈研究目的〉 臨床検査業務では自動分析装置などの高額の機器の導入が頻繁に行われる。これらの導入に先立ってコンピュ-タシミュレ-ションを行い、あらかじめ予測される最適のシステムを組立て、効率的な運用を行うことを目的とする。 〈研究概要〉 1.検査業務のパラメ-タ化 検査業務をシミュレ-ションするために、すべての操作を規格化し、それぞれの業務に合った運用パラメ-タを設定する。 2.Work flow それぞれの検査室における作業の流れ図(Work flow)を図式化する。 3.シミュレ-ションのグラフ化 前記のパラメ-タとWork flowに従って、検査室内の複数の業務の進行状況をシミュレ-ションし、その進行状況をグラフ化して日常業務検体運行状況を表示した。 4.特殊作業形態に対するシミュレ-ション Work flowの各部署に障害を生じた場合の動き、又は検体の収集過程の変化に対する対応等の検査室内外の環境の変化によって、どの様に検査業務に影響されるかを前もって理解することが出来る。 5.シミュレ-ションの利用 上記のシミュレ-ションを用いて、機器購入前に最適の検査運用のための最適の機器の導入及び種類を選定することが出来る。 〈成果の報告〉 これらのシミュレ-ションプログラムは学会雑誌(別記入)に発表した。今後更に複雑なシステムについてのプログラム及ぴ人的利用、試薬管理等についてもプログラムに追加することが必要である。
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