研究概要 |
平成元年度は主として(1)PGE,/PGI_2レセプタ-活性測定における感度の向上、(2)同レセプタ-蛋白のより高度の純化を目的に検討を行なった。 (1)においては、用いるdetergentの種類および濃度が問題となる。より温和な条件で、レセプタ-を変性させることなしに十分可溶化することが必要である。この目的のために、Triton X-100のほかに、CHAPS、Lubrol PX、Tween 60についても検討を加えた。その結果、CHAPS(0.2%)がTriton X-1000(0.1%)と同等の有効性を示した。 更に、detergentを取り除く目的で、Bio-Beads SM-2を用い、測定感度の改善を見た。 (2)については、蛋白質の純化に適しているFast Protein Liquid Chromatography (FPLC.ファ-マシア/LKB社)を用いて検討した。陰イオン交換樹脂であるMono Q、さらにゲル濾過用にSuperose6 HRを用いた。得られたレセプタ-蛋白の純度をSDSーpolyacrylamide gel electrophoresisを用いて分析したが、単一の蛋白バンドを得るには到らなかった。
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