研究課題/領域番号 |
63571116
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 神戸女子薬科大学 |
研究代表者 |
渡邊 富久子 神戸女子薬科大学, 薬学部, 教授 (10068322)
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研究分担者 |
西口 嘉乃 神戸女子薬科大学, 薬学部, 助手 (60208171)
木口 敏子 神戸女子薬科大学, 薬学部, 講師 (70068344)
小林 吉晴 神戸女子薬科大学, 薬学部, 講師 (20133647)
内藤 猛章 神戸女子薬科大学, 薬学部, 教授 (00068339)
二宮 一弥 神戸女子薬科大学, 薬学部, 教授 (00068321)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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キーワード | 蛍光偏光免疫定量法 / デキサメサゾン / プレドニゾロン / FITC-labled steroid |
研究概要 |
合成ステロイド薬のうち、デキサメサゾンおよびプレドニゾロンについて高感度蛍光免疫定量法の開発を試み、併せてそのシステム化を目指し研究を進めた。 1.高感度免疫定量法は蛍光偏光免疫定量法が最も簡便性に優れているのでこれを選択し、偏光度測定に光源としてアルゴンイオンレ-ザ-を用い(励起波長488nm)、感度上昇を図った。 2.選択性の高い特異抗体を得るために、デキサメサゾンについてはCー4位にカルボキシメチルチオ基を導入し、ウシ血清アルブミン(BSA)と結合させて免疫原とし、非常に特異性の高い抗デキサメサゾン抗血清が得られた。プレドニゾロンについては最も構造の類似しているコルチゾ-ルとの唯一の相違点であるCー2位の二重結合を認識させるため、21ーヘミサクシネ-トを合成してBSAと結合させ、これを免疫原として抗プレドニゾロン抗血清を得た。この抗体はコルチゾ-ルとの交差反応性が9.8%であり、現在までに報告されているものと比較して優るとも劣らないものであると考える。現在、モノクロ-ナル抗体を作製するべく努力している。 なお、抗血清はDAEA-Sephacelカラムクロマトグラフィ-により分離精製し、IgG分画として用いた。 3.蛍光標識抗原作製は、さきの4ーカルポキシメチルチオーデキサメサゾンあるいはプレドニゾロンー21ーヘミサクシネ-トにフルオレスセインイソチオシアネ-ト(FITC)を結合させて行った。 4.測定手順は、血清にFITC標識抗原を加えて偏光度(P_1)を測定する。次いで抗血清IgG分画を添加し室温で一時間放置後、再度偏光度(P_2)を測定、P_2ーP_1を求めるものである。
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