研究課題/領域番号 |
63571118
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
吉武 香代子 千葉大学, 看護学部, 教授 (10003625)
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研究分担者 |
中村 由美子 東京都立医療技術短期大学, 看護学科, 助手 (60198249)
中村 美保 千葉大学, 看護学部, 助手 (40207923)
須永 幸 千葉大学, 看護学部, 助手 (20196132)
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キーワード | 小児病棟 / 面会の規則 / 面会時間 |
研究概要 |
昭和63年度に質問紙法によって行なった全国調査により、小児病棟における面会の概況を把握することが出来、さらに関東地方の1県を選んでの全数の実態調査により、面会者の行動や滞在時間の実体がかなり明確になった。 今年度は、付添率20%未満で、面会に関する規則が厳しいとされている、東京近郊の5病院7小児病棟において、面会の母親を対象に面接法による調査、および質問紙法による調査を行った。 面接による調査により、105名の母親より資料を得た。母親が面会のため外出することによる、母親および家族の生活の変化、面会の規則に関する要望、面会に際しての看護婦や医師への期待や満足度等を中心に母親の思いについて回答を得た。面会に厳しい規則がある現状を肯定している意見も多く、子どもの側にいたいけれどいられない母親の複雑な心情が伺えた。面会時間が午前中であればいいとの意見もあった。105名中70名は専業主婦、35名は仕事をもっていた。必ずしも面会時間の柔軟な運用を望む意見ばかりではなかった。 質問紙による調査では、137名の回答が得られた。資料は現在分析中であるが、多くの母親は毎日、もしくは毎回面会に訪れ、しかも面会開始時間から終了時間までの全てを面会についやしており、母親自身および家族の生活にさまざまな変化が生じていた。毎回訪れない少数の母親には、入院児に幼い弟妹がいたり、自宅が遠方であったりの特徴がみられた。看護婦に対しては、面会時に入院中の小児の生活の様子や病状について説明を求めている母親が多かった。 面会中の同胞の扱いに問題を見出し、上記の調査と平行して実態を観察したが、面会の規則の厳しい病院には小児を連れて面会に訪れる母親は少数であり、充分な資料は得られなかった。
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