研究課題/領域番号 |
63571118
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
吉武 香代子 千葉大学, 看護学部, 教授 (10003625)
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研究分担者 |
中村 由美子 東京都立医療技術短期大学, 看護学科, 助手 (60198249)
池田 佳由理 千葉大学, 看護学部, 助手 (90222877)
中村 美保 千葉大学, 看護学部, 助手 (40207923)
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キーワード | 小児病棟 / 面会時間 / 面会の規則 / 父親の面会 |
研究概要 |
まず、平成元年度に調査した付添率20%未満で面会の規則が嚴しい病院における、母親の思いを面接調査した結果と、同じく質問紙による面会の母親の意識調査の結果を、それぞれまとめて発表した。 面会の家族に同行してくる同胞の扱いについては、病院の規則によって大きな相違があった。そこで、同胞の扱いを知ることを目的とした平成元年の調査資料に、昭和63年および平成2年に非系統的に観察した資料を加え、異なる地域における、規則も異なる病院における資料を一括してまとめた。関東地方、東京近郊および東海地方等の25病院での、家族に連れて来られた乳幼児や学童の面会時間の過し方は実にさまざまであり、病棟外の廊下で1人で待つもの、走り回るもの、病棟のプレイル-ムがこれらの小児の待合室となって、事実上病児と接触しているもの、父親と母親が交替で世話をし,入院児の面会は片方の親のみが行うものなどが見られた。多くの同胞は、何らかの形で入院児と接触していた。 面会に対する母親の思いを、前回とは異なり面会時間が5時間以上と比較的長く、面会が柔軟に運用されていることが予想される小児病棟において、面接により調査を行なった。6病院において76名の回答を得、多くの母親はきめられた面会時間の範囲で自分に都合のよい時間を選択して面会しており、面会することで生活上の負担を訴えるものは少なかった。面会時間が柔軟に運用されていることに満足している母親が多かったが、調査者の目にはル-ズとも見える対応が隨所にみられた。 小児の入院における父親の面会にかかわる調査は新しい試みであった。本調査は現在も資料の一部を回収中であり、今後の分析を待たなければならないが、父親の面会は予想していたより頻回であり、多くの父親が仕事の時間とのやりくりをしながら小児と面会し、また母親の面会がスム-ズに行なわれるよう助けていた。
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