研究課題/領域番号 |
63580013
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
河合 良信 九州大学, 大学院総合理工学研究科, 教授 (10038565)
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研究分担者 |
渡辺 慎介 横浜国立大学, 工学部, 教授 (60017936)
田中 雅慶 九州大学, 大学院総合理工学研究科, 助手 (90163576)
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キーワード | イオン波の反射 / イオン・イオン不安定性 / ポンプ波 / 電子ビ-ム・プラズマ系 / ビ-ムモ-ド / ビ-ム・ラングミュアモ-ド / サブハ-モニクス |
研究概要 |
これまでに磁場のないプラズマ境界でのイオン波の反射特性を理論及び実験の両面から研究してきた。平成2年度は、直径80cm,長さ1.3mのダブルプラズマ発生装置を用いて、不安定系の非線形波動現象に関する実験を行い、次の成果を得た。 1.イオン・イオン不安定性の外場による抑制実験を行った。この結果、 (i)不安定性の成長率は200kHz近傍で最大となった。 (ii)不安定性が抑制されているか否かにかかわらずポンプ波の減衰率は変化しなかった。 (iii)ポンプ波の振幅が200kHz近傍で不安定性を抑制するしきい値程度の時、200kHz及び700kHz近傍でテスト波(240kHz)の成小率が小さくなった。 (iv)しきい値に周波数特性があることが見出された。 2.電子ビ-ム・プラズマ系における不安定モ-ドの遷移が世界で初めて観測された。即ち、電子ビ-ムの温度が低い時は電子のビ-ムが不安定で、温度が高くなるとビ-ム・ラングミュアモ-ド(W〜Wpe)が不安定になる。 3.電子ビ-ム・プラズマ系におけるビ-ムモ-ドのサブハ-モニクスが励起され、その励起機構を研究した。この結果、サブハ-モニクスはカオスに到るシナリオの一つである周期倍加現象により励起された可能性が高いことがわかった。
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