研究課題/領域番号 |
63580026
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中島 玲二 京都大学, 数理解析研究所, 助教授 (60109080)
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研究分担者 |
桜川 貴司 京都大学, 数理解析研究所, 助手 (60196136)
萩谷 昌己 京都大学, 数理解析研究所, 助手 (30156252)
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キーワード | ソフトウェアの仕様 / 人工知能 / プロセス制御 / 様相論理 / ユーザ・インターフェース |
研究概要 |
様相論理型言語RACCOを用いて、実験的に種々の実時間プロセス制御システムの記述を行い、その実用上の問題点を検討した。その結果、インターバル論理を用いる言語による記述可能性との比較が可能になった。また、分散オペレーティング・システムや、医療関係などの知識システムへの様相論理の応用を考え、多世界多次元様相論理を導入した。その結果、ハイパーテキストと知識システムを同一の形式体系で記述することが可能になり、ユーザ・インターフェースへの形式的なアプローチへの道を開いたと考える。 これらの経験を通じて、二つの研究プロジェクトが進行中である。一つは医者のカルテ作成、診断、検査、治療を支援する知識ハイパーテキストのプロトタイプ作成とその形式的基礎づけ、二には、ATMやキャッシュ・レジスターなど、非常に限定されたプログラム領域上でのソフトウェア作成システム(CASE)の研究開発である。(非常に限定されているが、すこぶる労働集約的な開発方法に依存しているのが、現状である。)前者については、糖尿病に限定して、様相論理に基づく知識ハイパーテキストのモデル化を行って、現在検討中である。いずれのプロジェクトも、研究計画の第2年目へ継続する。
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