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1990 年度 実績報告書

様相論理とその実時間制御及び人工知能への応用

研究課題

研究課題/領域番号 63580026
研究機関京都大学

研究代表者

中島 玲二  京都大学, 数理解析研究所, 教授 (60109080)

研究分担者 服部 隆志  京都大学, 数理解析研究所, 助手
桜川 貴司  京都大学, 数理解析研究所, 助手 (60196136)
萩谷 昌己  京都大学, 数理解析研究所, 助教授 (30156252)
キーワード様相論理 / 時制論理 / 論理プログラミング / 実時間システム / プロセス制御 / 実行可能仕様 / 形式的仕様 / 分散オペレ-ティング・システム
研究概要

区間論理や,時制論理を含む様相論理が,コンピュ-タ・サイエンスの中で最も困難な課題であるソフトウェアの仕様や検正,自動生成などの領域で,いかに応用されるかを研究した.加えて,知識システムや,ハイパ-テキストなど,レベルの高いユ-ザ・インタ-フェ-スを体系的に,記述するための,多次元,多世界様相論理を導入した.この応用として病療診断治療システムを考案した.従来,人工知能の医療への応用は,エキスパ-トシステムによる自動診断に重点がおかれていたが,ここでは,医者が,診断や治療のために,知識ベ-スにアクセスしつつ,対話的,視覚的に診断や検査,投薬のプロセスをワ-クステ-ション上で,サポ-トする.このようなシステムを形式化するために様相論理が有意義であることを示した.これは医療のみならず,知識システムと高レベルインタ-フェイスシステムの統一的形式化に一般的に応用される.
一方,本研究グル-プが開発中の分散オペレ-ティング・システムTOMのカ-ネルに様相論理による形式的仕様記述を試みた.分散システムのモデル化に役立つ形式的体系として,区間論理のディビエ-ションを,設計し,カ-ネルの必要な外部インタ-フェイス機能の記述を試みた.この仕事を検討することにより,いわゆる,ハ-ド・リアル・システムをいかに設計すべきかに重要な示唆が与えられることを指適できた.
将来への課題として,UIMS(ユ-ザ・マネ-ジメント・システム)やマルチ・メジア・システムへの応用が考えられる.

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 桜川,竹中,中島,新出,服部: "RACCO:実時間プロセス制御システムのモデル記述のための様相論理プログラミング言語" コンピュ-タ・ソフトウェア. 5. 22-33 (1989)

  • [文献書誌] KATO,Kikuchi,Nakajima,et.al.: "Modal Logic Logic Poogromming" Proc.4th VDM Conference,Kiel. 1. (1990)

  • [文献書誌] 新出 尚之: "区間時間論理に基づいた実行可能かつ公理的体系をもつ論理型言語" コンピュ-タ・ソフトウェア.

  • [文献書誌] 立木 秀樹: "型継承および高階な統称関数の表示的意味" コンピュ-タ・ソフトウェア. 7. 60-78 (1990)

  • [文献書誌] 萩谷 昌己 et al: "Over view of GMW+Wnn system" Advances in Software Science and Technology. 1. 133-156 (1989)

  • [文献書誌] 服部 隆志: "時制論理における時間軸の抽出" コンピュ-タ・ソフトウェア. 6. 37-45 (1989)

  • [文献書誌] 中島 玲二(他,集合名詞,KABA): "Wnn+GMW入門" 岩波書店, 400 (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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