研究概要 |
1.寝たきり老人を防ぐため,および在宅ケアのために保健婦が実施している訪問看護指導の実態についてアンケ-ト調査を行ない、保健婦が住居改善において果している役割を解明した。第1は、住居改善ニ-ズの発見者の役割,第2は、他職種と連携する場合のコ-ディネ-タの役割,第3はフォロ-アップをする役割である。 2.身体機能が弱くなり始めた高齢者および身体障害者が在宅生活を送るための住居改善について事例調査を行ない、寝たきり防止に必要な条件整備をする方法について検討した。 3.寝たきり防止に取り組んでいる全国の先進事例について調査し、住居的対策の内容を解明した。第1は、資金援助,第2は技術的援助,第3はマンパワ-の援助,第4は精神的援助である。資金とマンパワ-の援助では、東京都江戸川区の「すこやか住まい条例」による助成制度が画期的である。 4.寝たきり防止および在宅福祉のための住居改善システムについて考察し、その内容を一定程度明らかにした。
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