研究課題/領域番号 |
63580074
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 放送大学 (1989) 東京都立立川短期大学 (1988) |
研究代表者 |
酒井 豊子 放送大学, 教養学部, 教授 (50073549)
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研究分担者 |
川端 博子 東京都立立川短期大学, 家政学科, 助手 (70167013)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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キーワード | プログラム / アパレルデザイン / スカ-ト / シルエット / 布の厚さ / 布の質量 / 布の剛軟度 |
研究概要 |
本研究は、布に関する情報を入力することにより、出来上る衣服の形状を描画し、布の性能と衣服形状の関係についての視覚的理解を助けるプログラムを作成することを目的とした。 1.昭和63年度 (1) 20種の綿布を用い同一型紙によるギャザ-スカ-トを作成、スカ-トボディに着装させて写真撮影を行い観察した結果、正面からのシルエット形状はウエストからヒップにかけては円弧で、ほかは直線で近似できることを確認した。(2) シルエット形状を特徴づける値として、写真上から5つの寸法を測定すれば、シルエットを描画できる。(3) 布の性能として、布の厚さ,質量、剛軟度を採用。剛軟度としては種々の測定値のうちカンチレバ法によるよこ布の値がシルエット寸法値との相関性がよかった。(4) 5つのシルエット寸法値のそれぞれに関し、布の厚さ、質量、剛軟度を変数として重回帰分析を行い回帰係数を決定した。(5) 回帰式を組込んで、用布のデ-タを入力すれば出来上るスカ-トのシルエット形状を描画するプログラムを作成した。 2.平成元年度 (1) フレア-スカ-トについて上と同様の手法により検討し、プログラムを作成した。(2) 同一試料布でフレア-量を5段階に変えた場合について検討し、フレア-量はシルエット形状には影響せず、ひだ数やひだの深さに影響する結果を得た。 3.今後の課題 (1) 布の種類を広く選び性能の分布をひろげることにより、回帰式の適合性を高める必要がある。(2) フレア-量のシルエットへの影響について、布の種類を増して検討する必要がある。(3) ひだのイメ-ジや影を描画する技法を検討し、一そう実際に近い映像を作り出す必要がある。
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