研究課題/領域番号 |
63580082
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
須田 力 北海道大学, 教育学部, 助教授 (90091470)
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研究分担者 |
佐々木 敏 北星女子短期大学, 助教授 (40162375)
川初 清典 北海道大学, 体育指導センター, 助教授 (80026822)
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キーワード | ラングラウフスキー / クロスカントリースキー / 歩くスキー / 酸素摂取量 / ストライド / ダイアゴナル |
研究概要 |
当初の計画通り、以下の研究を実施したが、たまたま今年度は史上稀な暖冬異変に見舞われたため、実験条件の設定および実行の過程で一部変更せざるを得ない点も生じた。すなわち、当初の計画では初心者3名について2カ月間のトレーニングを課する予定であったが、今年度は積雪期間が例年より約1カ月短かったため、トレーニング期間を3週間半とし、被検者を8名とした。また、熟練者の筋電図、VTRによる動作解析については、被検者の競技期間の終わる3月中旬の実験は不可能となったため、歩くスキー愛好者の中で習熟度の異なる6名について2月下旬に実施せざるを得なかった。 <1>ラングラウフスキーの先行研究の収集および関連研究者との交流、本テーマに関する運動生理、トレーニング、バイオメカニクスの内外の研究成果を収集し、他研究者との交流を図ることによって、トレーニングおよび技術指導上の課題および研究方法上のオリジナリティを確証した。 <2>ラングラウフスキーの動作解析、代謝およびトレーニング (1)学内のコースで、性、年齢、習熟度の異なる被検者20名について5Km滑走中の心拍数、酸素摂取量、ピッチ、ストライドを測定し、高い滑走速度を維持するためには高い有酸素性作業能が必要であり、効率良く滑るためにはストライドを伸ばすことが重要であることが確認された。 (2)上記被検者中8名について1回あたり約5Kmのトレーニングを週に3回、3週間半で延べ50Kmのスキー滑走(ダイアゴナル)トレーニング量となる様に課し、有酸素性代謝、ピッチ、ストライドの変化を検討した。その結果トレーニングによる滑走速度の増加は、エネルギー効率の改善、ストライドの増加および高い作業強度の維持によるものであることが明らかとなった。
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