研究概要 |
1.本研究の基本的条件の確立 (1)試験システムプログラムの自作-研究の第二段階に向けて本格的作業の方式を確定するため、コンピューター入力作業の効率化を見通しながら、いくつかの汎用ソフトプログラムを入手しその実利性を実験した後、N88日本語BASIC、MS-DOS版コンパイラーの二つの基本システムを用いて取扱が簡便で作動の迅速なオリジナルサポートシステムの自作に成功した。この試験システムプログラムにより、任意の機種上で任意の入力形式によって作成される欧文文字の文字列データファイルを、特定の語彙検索・出力システムが要求する一定のフォーマットに変換でき、作業の集中化の基本的条件の一つが確立された。 (2)史料調査と読み取り装置-すでに作成ずみのファイル史料からの入力作業はマイクロリーダーにフィルムを実装した状態でフィルムキャリッジと映像の円滑な操作を実験し成功した。これに平行して第二段階で分析対象となる史料について筑波大学図書館における調査を実行した。 2.運動記述の語彙検索の試験的成果 (1)少なくとも19世紀初期の運動記述は形容詞と副詞による力学的記述が支配的であり、このタイプの記述は運動訓練の倫理的意味内容と深く関わることが特徴的である。 (2)実践家の運動記述のタイプと理論家のそれを比較検討するため、AMOROSと同時代の運動訓練の効果に関する医学博士論文CHALES LONDE,LA CYMNASTIQUE MEDICALE,PARIS,1820.の一部を検索システムにかけた結果、EXERCICB(-S)の概念ではこれを含むセンテンスの種別が判定できることが明らかになった。
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