研究課題/領域番号 |
63580102
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
西野 仁 東海大学, 体育学部・社会体育学科, 助教授 (90119694)
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研究分担者 |
高橋 和敏 東海大学, 体育学部・社会体育学科, 教授 (10055767)
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キーワード | オープンスペース / 体育・スポーツ / パークス&レクリエーション / 生涯教育 / 公園 / レクリエーション / 社会体育 |
研究概要 |
公園等オープンスペースでの体育・スポーツ活動の実態を把握し、その活動実施者の意識をさぐり、そこでの、体育スポーツ活動の問題点を明らかにすることが、本研究の目的であった。 そのために、滝野丘陵公園、昭和記念公園、服部緑地、須磨離宮公園での資料収集および担当者への聞き取り調査、昭和記念公園みんなの広場での開園から閉園までの連続ビデオ撮影とスポーツ実施者への質問調査、全国243の公園緑地課担当者への郵送法でのアンケート調査を、実施した。一連の結果をまとめる。 ・ほとんどの都市公園や国営公園は芝生の広場を有しているが、球技等のスポーツ活動を禁止している公園も多くある。 ・とくにスポーツ活動を禁止していない公園での来園者の園内行動は散歩、休息、子供と遊ぶ、スポーツを楽しむという行為が圧倒的に多い。 ・国営公園における芝生の広場の利用者の多くは、歩いたり、体操したり、ジョギングするなどの軽い運動を家族で楽しんでいる。観察された運動は約40種類ほど認められ、次のようであった。キャッチボール、バレーボール、ドッヂボール、サッカー、テニス、バドミントン、フリスビー、繩とび、ジョギング、影ふみなどの遊戯 ・ミニトライアスロン、ジョギング大会、ウォークラリーなど、多くのスポーツ行事が公園で実施されている。 ・ディスクゴルフ、クロッケー、シャッフルボード、ペタンク、アルテミットなどのニュースポーツを積極的に導入する傾向が見られる。 本研究において、公園が従来の「見る公園」から、「する公園」へと変わろうとしていることがはっきりと認められた。とくに、特定のスポーツではなく、繩跳びやキャッチボール、親子での鬼ごっこ、ブラブラ歩きなどに「スポーツや体育の生活化」のある理想像を見たように思う。
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