• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

哺乳動物固体レベルの突然変異検出系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 63580168
研究機関日本大学

研究代表者

井上 正  日本大学, 農獣医医学部, 助教授 (90124213)

キーワードマウス / 突然変異 / 検出系 / 試験管内パッケージ
研究概要

哺乳動物個体における突然変異を能率よく検出し、それを分子レベルで解析するために、DNA塩基配列・機能ともに既知の外来遺伝子をマウスゲノムに組込み、このマウスを、作用機作が明らかにされている種々の変異原で処理して、組込まれた既知外来遺伝子中に誘発された変化を、分子レベルで解析するという実験系の開発を目指した。このような高精度のDNA分析には、動物個体内で生じたゲノムDNAの変化を性格に検出・定量する系が必要であるので、ラムダファージの試験管内パッケージングシステムを応用してファージに生じた変化を塩基配列レベルで解析することとした。
ベクターとしてラムダファージEMBL3/4を用い、これに大腸菌のsupF遺伝子を組込み、多数の組換えDNAを作製した。supF遺伝子はその塩基配列が明らかにされており、またマウスでは発現しないので、マルチコピーとなってもマウスの個体発生には殆ど影響を与えないと考えられる。さらに以降のDNAシークエンス解析を容易ならしめるために、supF遺伝子は予めプラスミドpBR322に組み込んだ。数多くのラムダ組換え体のなかから、試験管内におけるパッケージングの効率、supF遺伝子の安定性等の諸性質について検討を加え、マウスに導入する複数の候補クローンを選択した。それらのうちの1つを、マウス受精卵に注入し、トランスジェニックマウスを作成する事を試みているが、未だ、ラムダファージゲノムを組み込んだ個体を得るにいたっていないので、注入実験を継続している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ohta,T.・Watanabe,M.・Shirasu,Y.・Imoue,T.: Mutation Res.201. 107-112 (1988)

  • [文献書誌] Kuroda,Y.・Inoue,T.: Mutation Res.

URL: 

公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi