研究課題/領域番号 |
63580186
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
荒井 良雄 信州大学, 経済学部, 助教授 (50134408)
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研究分担者 |
柳町 晴美 信州大学, 経済学部, 講師 (60174554)
吉田 隆彦 信州大学, 教養部, 助教授 (70020120)
柴田 匡平 信州大学, 経済学部, 助教授 (00143321)
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キーワード | ランドサットTM / 積雪域 |
研究概要 |
ランドサットTMデータを用いて、様々な地理学的研究に有効に利用できる処理システムの開発を試みた。冬季でも晴れることが多い表日本の山岳地帯(霧ヶ峰、八ヶ岳、南アルプスなど)を含むシーンのランドサットTMデータ(CCT)から任意の中心地点・間引き率からなる特定地域のデータを切り出し、フロッピーディスクに転送したものをパソコンのラカーディスプレイに表示させた。一連の処理のうちCCT(磁気テープ)に関わる部分は大型計算機で、以後の処理はパソコンで行うシステムを構築した。 サンプル地域として霧ヶ峰周辺域に注目して積雪域の抽出を行った。入手したデータは1985年2月のものであり、平年より降水量が多い。従って山岳地帯では積雪域が平年より拡大した年の例と見ることができる。バンド1、2、3によるトルーカラー合成写真から判読した積雪域と比較すると、積雪域の抽出にはバンド1のカラーレベルスライス画像によるの適当である。パソコンでは3バンドの組合せによる画像の表示が十分できないが単バンド画像から読み取ることが可能であった。CCT数値ヒストグラムからも積雪域とそれ以外の部分が分離された。さらに写真では雪と雲の識別が困難であり、霧ヶ峰が雪に覆われているか判別不能であったが、バンド5の画像から雲ではなく雪であることが確認できた。 当初の研究計画では、開発されたシステムを利用して土地利用の経年変化と積雪域の季節変化も調べる予定であったが、予算面から資料入手に制約があり、ランドサットデータの有効性を十分検討するには至っていない。今後の課題としたい。また、本研究では山岳地帯で積雪域が平年より拡大した年の積雪域を識別することができた。暖冬少雪年、暖冬でも多雪であった年を対象に積雪域の変化について今後研究を進める予定である。
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