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1988 年度 実績報告書

生活科とそれ以降の理科との接点の困難点解消のための教育研修カリキュラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 63580244
研究機関三洋電機株式会社研究開発本部

研究代表者

鳥本 昇  大阪府科学教育センター, 研修第一部化学教室, 室長 (40132956)

研究分担者 三宅 正太郎  大阪府, 科学教育センター・研究調査部教育計画研究室, 主任研究員 (50107017)
森本 進  大阪府, 科学教育センター・研修第一部化学教室, 主任研究員 (50166435)
岡田 稔  大阪府, 科学教育センター・研修第一部生物教室, 室長 (00132944)
キーワード教員研修カリキュラム / 生活科 / イメージマップテスト / アイ
研究概要

1.全国の教育研修所の紹介による生活科の試験的実践校45校の内の26校と直接見学した府外の実践校4校を合わせた30校の資料のうち、年間指導計画を立てている13校について、指導計画の内容を生活科の視点(1)〜(9)に時間数で振り分けた。現行の理科との関わりの深い、(6)(自然との触れ合い)、(7)(季節の変化と生活)、(8)(物の製作)の占める割合は、順に1学年では25.4、9.8、14.9(%)、2学年では、23.0、11.9、15.3(%)となり両学年ともに半分を占める。次に(6)(7)(8)の中の理科的内容を生、物、化、地の領域に振り分けると、順に1学年では73.6、11.8、3.4、11.3(%)、2学年では70.3、18.0、2.7、9.0(%)になり、生物領域は多く、化学領域は極めて少ない、視点(6)の示す自然には身の回りの自然も含まれている。自然認識を育てるには正しい物質観を培わなければならず、そのためには物質を扱う内容を生活科にもり込むか、3学年とのつなぎ部分で扱う必要性を痛感する。
2.全国各地で試行されている生活科教材から(1)〜(9)に相当するものを3つずつ(計27)を書き並べ、この中から自分が実践する場合、行いやすいものを5つ選択させた結果(府下教員165名)、(6)(7)(8)の選択率は最も高く、ついで(1)(7)となり、(2)(3)(4)(5)(9)は低い。現行カリキュラムで体験していない内容に対して消極的といえる。また、生物化学両領域とも現行カリキュラムから割愛される部分を補っておくべきとの意見が多く、次年度はこの割愛部分を補うカリキュラムの開発を重点的に行う予定である。
3.アイの植物を教材にした単元を設定し、(6)(8)を中心に(2)(5)をもねらいとして、5〜12月にかけて2学年で実践した。この間の児童の変容をイメージマップテストでとらえた。この教材は割愛される現行1学年の草花色素教材を補い、6学年の溶液の液性教材の先行経験となることがわかった。また、クズの植物を用いて、採取-繊維の取り出し-織りまでを6学年で実践し、生活科で活用できるか否かの検討を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 森麻理子、三宅正太郎、森本進、岡田稔、鳥本昇: 日本理科教育学会近畿支部大会(奈良大会)要旨集. 128-131 (1988)

  • [文献書誌] 大塚淳子、三宅正太郎、鳥本昇: 日本理科教育学会近畿支部大会(奈良大会)要旨集. 132-135 (1988)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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