研究課題/領域番号 |
63601021
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高棹 琢馬 京都大学, 工学部, 教授 (30025895)
|
研究分担者 |
友杉 邦雄 京都大学, 防災研究所, 助教授 (50027265)
池淵 周一 京都大学, 防災研究所, 教授 (20026181)
竹内 邦良 山梨大学, 工学部, 教授 (50016672)
虫明 功臣 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50011060)
平野 宗夫 九州大学, 工学部, 教授 (50037850)
|
キーワード | 豪雨 / 出水 / 実時間予測 / 制御 / コントロール / レーダー / ファジィー / flash flood |
研究概要 |
本研究は、豪雨・出水による災害を防止・軽減するための予知・予測理論を構成し、出水制御に関する理論と統合して、その有効性を実証することを目的としている。 本年度の研究成果は次の通りである。 (1)レーダ雨量計データの補外と気象解析を用いた短時間降雨予測手法の開発・地上雨量計データによりレーダ定数を逐次補正する方法を7通り考え、洪水予測精度を比較検討した。・不安定場をモデル化して降雨分布の再現を試みるとともに、3次元レーダを用いた水蒸気相変化量の推定手法を発展させた。・波数空間フィルタリング手法を2次元のレーダデータに適用している。 (2)実時間予測のための豪雨出水現象の解明とモデルの開発・レーダ雨量計を用いて洪水位の精密予測を行い地上雨量計の場合と比較して遜色のない結果を得た。・都市雨水貯留施設の治水機能評価に必要な降水の統計量を全国各地について評価した。・中小流域の豪雨出水の増水時流量簡易推算法を等価粗度法に基づいて想定し、流出解析によりその妥当性を確認した。・対象とする流域の標高・流路位置を入力すれば、流域の地形構造を考慮した流域モデルが自動的に生成されるシステムを開発した。・Horton型表面流と降雨浸透機構を考慮した概念モデルを開発した。 (3)実時間予測とダム制御を統合する理論の開発・統計的2次近似によるダム制御の初期解を求める手法を工夫した。・ファジイ推論によるダム制御方式を提案した。・洪水調節シミュレータを開発した。・洪水制御支援システムに分散協調問題解決モデルを導入し、問題の大規模化複雑化にも対処する構成を示した。
|