研究課題/領域番号 |
63606002
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
朽津 耕三 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (30011456)
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研究分担者 |
志田 忠正 京都大学, 理学部, 教授 (60025484)
伊藤 光男 東北大学, 理学部, 教授 (20013469)
小尾 欣一 東京工業大学, 理学部, 教授 (10016090)
蟻川 達男 東京農工大学, 工学部, 教授 (90011543)
広田 栄治 分子科学研究所, 分子構造研究系, 教授 (30011464)
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キーワード | 反応素過程 / エネルギー移動 / レーザー / 励起分子 / 分子錯体 / クラスター / 電子構造 / 凝集系 |
研究概要 |
重点領域研究「励起分子ダイナミックス」の第2年次にあたり、総括班として研究の全般にわたり有機的調整を行い、班員各自の研究計画と相互の交流を円滑に推進させることに努力した。また幹事会を中心として研究班運営の重要事項を審議決定し、研究遂行計画および研究会の企画立案、研究報告書の作成、研究成果の評価を行った。総括班会議は10月11日および3月9日の2回にわたって開催し、上記の項目につき審議した。研究報告会は10月10ー11日および1月15ー16日の2回にわたって開催し、それぞれ公募研究参加者および計画研究分担者の全員につき成果の発表、討論および情報交換を行った。さらに、総括班の責任において特定の重要なテーマで、課題間の連携と相互協力を深める目的で、下記の3件の研究会を開催した。(1)分子の高振動励起状態の分光とダイナミックス、(2)イオンの生成、分光および反応、(3)大振幅振動の分光とダイナミックス。いずれも約40名の参加者が絞られた主題につき活発な討論を行い、所期の目的を達成できた。各研究会の内容は「励起分子ダイナミックス・ニューズレター」(今年度中に5回発行)に収録して、専門の研究者に配布した。また代表者の責任において、本重点領域研究の本年度の研究成果および発表論文リストを200ページの冊子に印刷し、本研究の参加者および専門領域の研究者に配布した。(別紙資料) 上記のように、本年度の本重点領域研究は、前年度に引続き計画研究と公募研究のいずれについても支障なく順調に進捗し、多くの成果をあげつつある。特に、当初の目標どおりに各計画研究課題間の研究交流が順調に進められ、励起分子の生成と検出に関する実験技術、気相と凝縮相あるいは中間相(錯体とクラスター)における励起分子の挙動に関する研究などにつき、課題間で密接な研究交流が実現したことは収獲であった。次年度は最終年度となるので、さらに研究の発展を目指している。
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