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1988 年度 実績報告書

希土類磁性体表面におけるアルカリ金属のプロクシミティ効果の研究

研究課題

研究課題/領域番号 63609508
研究機関東京学芸大学

研究代表者

並河 一道  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10090515)

研究分担者 相沢 則行  東京学芸大学, 教育学部, 助手 (40014807)
キーワードガドリニウム / 表面磁性 / プロクシミティ効果
研究概要

本年度は希土類原素として、バルクの磁性のよくわかっているガドリニウム単結晶をとり上げ、清浄表面の作成と評価を目標とした。この目標に対し、
(1)5×10^<-10>Torrの超高真空の実現
(2)清浄表面評価装置の作製
(3)表面電子状態分析装置の作製
(4)表面構造解析装置の作製
(5)電子スピン解析装置の作製(次年度)
(6)アルカリ蒸着装置の作製(次年度)
等を順次実施することにした。
清浄表面評価装置として、当初LEED-Auger光学系を使用する予定で設計を行った。その後、この方式では実験を行うために必要な作業空間に制約が生じることが判明したので、今後の研究の発展を考慮して、同心円筒スクリーン付反射電子解析装置として127°型静電アナライザーの組み合せによる清浄表面評価装置を作製した。また、127°型静電アナライザーをパルスモードで使用するためにディスプレーコントローラーを購入し、電子スペクトルの表示ができるようにした。
これまでに、超高真空の実現と併行して装置の立ち上げを行い、反射電子回析像の観察とAngerスペクトルの測定ができるようになった。ただし、まだ真空が十分良くなっていないため、反射電子回析像の観察はNiOについて行っている。部品の清浄化を進め、真空がもう少し向上したならば、ガドリニウムについて実験が行える。また、現在静電アナライザーの分解能の向上を計っており、これを電子状態の分析装置として使う予定である。さらに、反射電子回析装置を改造して表面構造解析装置として使用する予定である。

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2018-06-12  

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