研究課題/領域番号 |
63625013
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研究機関 | 大阪外国語大学 |
研究代表者 |
池田 修 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (00030122)
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研究分担者 |
中村 公則 拓殖大学, 政経学部, 非常勤講師
杉村 棟 国立民族学博物館, 助教授 (00110081)
梶原 景昭 大阪大学, 人間科学部, 教授 (10116014)
大室 幹雄 山梨大学, 教育学部, 教授 (70020378)
梅原 郁 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (00027541)
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キーワード | モスク / 迷路 / 市場 / 羅城 / 茶店 / 城塞 / 流動性 / 祭 / 通路 |
研究概要 |
1.重点領域研究全体会議および各研究班会議(5月21〜22日、東京)において本年度はJ班との合同研究を進めることとし、9月11日、両班の準備打合せ会を拓殖大学で開催し、両班長から本年度研究計画を提案し、10月29〜30日、東大にて、映像による都市のイメージの具体的把握をテーマとして、イスラーム都市と中国都市の比較を論じあう第一回合同研究会を持った。特にイスラーム都市の迷路的イメージと羅城にかこまれた中国都市の整然としたイメージとが議論の中心になった。 2.第二回合同研究会は11月19〜20日関西大学で開かれ、都市の生活文化を都市民・非都市民の立場から多角的、広域的に捉えることを主テーマとし、中央アジア、アラブ、アフリカにおけるテーマに沿った研究発表がなされた。ここではアフリカにおけるイスラーム化と綿布の交易、服装文化の変相に議論が集中した。 3.第三回合同研究会は12月17〜18日東大において開催され、現代文学に表現された都市を主テーマとして、アラブ、イラン、中国、日本を取りあげた。特に都市民の持つ都市へのイメージは都市からの移動を契機として顕在化されるという説がなされ、これをめぐって、討論がなされた。またこの研究会でイスラーム都市の異称、美称について、古典資料を用いて研究を進めることとした。 4.第四回合同研究会は2月19〜20日金沢で開催され、イスラームにおける服装文化、生活文化におけるモビリティー、イスラームの都市名、および旅行記を資料とした12世紀のイラクおよびシリアの都市など広範なテーマ設定のもとに研究報告をし、次年度に向けての研究領域の拡大と深化の方向を探った。各研究会には毎回、研究班員以外の研究者を含め2〜30名の参加を得ることが出来た。
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