研究課題
本年度は、研究協議会を通じて、班としての研究の視点および研究方法について検討を行うとともに、各分担者において研究を進めた。各研究分担者の研究概要は、以下のとおりである。志村洋:教師と視覚障害児および視覚障害児同士の間の情報伝達と受容の効率性を、教科学習における事物・事象の説明場面に限定して検討を進めている。大石益男:精神薄弱養護学校における共感関係を育てる指導を、教師の指導日記の分析および行動の観察により検討している。中川辰雄:通常学級における聴覚障害児の適応について、コミュニケーションという観点から、その過程を検討している。篠原吉徳:2語文(目的語+動詞の構造を持つ)の学習の中で精神薄弱児のことばをより機能的、実用的にするための指導を検討している。緒方明子:精神薄弱特殊学級という指導場面における、有効な指導法およびプロンプトの方法について、実験学級により検討している。山下皓三:ことばに遅れのみられる肢体不自由児の授業での、ことば以外のメッセージ伝達方法について、特に教師の演示、教材及びその呈示の仕方という観点から検討している。渡辺章:意志の表出が困難な肢体不自由児の学習について、コミュニケーションエイドの使用、場の設定の仕方という観点から検討している。小山創:絵や映像を文章で描写する課題を通して、自閉症児に対する教師の質問の出し方が与える効果を記述し、改善点を検討している。川住隆一:重度・重複障害児へのかかわり方、教材の呈示の仕方がコミュニケーション関係や行動の変化に与える影響を検討している。岡田明:聴覚障害児にテレビ放送によって学習内容を伝達する場合の字幕の挿入の方法とその効果について検討している。
すべて その他
すべて 文献書誌 (1件)