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1988 年度 実績報告書

高圧下における銅を含む複合酸化物の電気伝導、磁気転移と超伝導転移

研究課題

研究課題/領域番号 63631520
研究機関北海道東海大学

研究代表者

四方 周輔  北海道東海大学, 教育開発研究センター, 教授 (30056311)

キーワード高温超伝導 / 圧力効果 / ホール係数 / 臨界温度 / 電気抵抗 / コヒーレンス長 / 置換効果
研究概要

1.Y-Ba-Cu-O系における超伝導転移の圧力効果
YBa_2Cu_3O_<7-y>はy【approximately equal】OでTcが92Kであるが、Cuサイトの他の3d金属元素による置換、または酸素欠損の量yを変化することによってTcを20Kまで制御した種々の試料のTcの圧力効果を測定した。Cu置換はGdとCoで行ったが、他の研究者による他元素による置換の系の結果とあわせて整理すると、(1/Tc)dTc/dPとTcの間に相関関係があることが明らかになった。興味深いのは置換する元素の種類又は酸素欠損かどうかによって、2つの曲線に分かれることであり、電子構造の相違を反映したものと思われる。
2.La-Sr-Cu-O系におけるHall係数の圧力効果
(La_<1-x>Sr_x)_2CuO_4(x≦0.12)のHall係数を20kbarまでの高圧下で測定した。その結果xの値によらず、Hall係数は圧力によってほとんど変化しないことが明らかになった。Tc自身は圧力で大きく変化することと常圧下でのTcとキャリヤー数の強い相関と相反する新しい結果であり、Tcを決めるのがキャリアー数だけではないことが明らかになった。また、第2臨界磁場Hc_2の測定からコヒーレンス長は圧力に依存しないことが明らかになった。
3.Bi-Ca-Sr-Cu-O系におけるCu置換の効果
Cuサイトを他の3d金属元素(Fe,Co,Ni,Zn,Ga)で置換する効果を調べた。2122相でGa,Zn,Niの効果は非常に小さく、Fe,Coの効果は大であり、2021相の内部成長が10%ぐらいから顕著に現われた。置換の効果はY-Ba-Cu-O系と異っており、これはCu-O層の数の差に帰因するものと考えられる。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] S.Yomo: J.Maghetism and Magnetic Materials. 76&77. 257-259 (1988)

  • [文献書誌] S.Yomo: Reports on Special Project Research on the Oxide High To Superconductors. (1989)

  • [文献書誌] Y.Iye: Reports on Special Project Research on the Oxide High Tc Superconductors. (1989)

  • [文献書誌] N.Tanahashi: Japanese J.Applied Physics. (1989)

  • [文献書誌] S.Yomo: Physical Review B. (1989)

  • [文献書誌] C.Murayama: Japanese J.Applied Physics. (1989)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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