• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

人間と機械における学習・推論と認知プロセスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63633008
研究機関名古屋大学

研究代表者

稲垣 康善  名古屋大学, 工学部, 教授 (10023079)

研究分担者 米崎 直樹  東京工業大学, 工学部, 助教授 (00126286)
小野 寛晰  広島大学, 総合科学部, 教授 (90055319)
キーワード学習 / 帰納的推論 / 自己認識論理 / 項書換え系 / 階層的知識表現 / 知識と信念の論理 / 共有知識 / 非単論推論 / 時間概念を含む推論方式 / 概念定義プロセスの定式化
研究概要

コミュニケーションは形式情報としして単なる信号や記号を伝達することではなく、人間の基本的な知的活動に基づくものであり、情報の認知理解に基礎をおき、推論、プラニングを通して行動に及ぶ総合的プロセスであるとの観点に立って、人間機械協調システムにおける高次コミュニケーションの基礎の確立に寄与することを目的にして、ニミュニケーションのプロセスに深く関係している認知プロセスと推論機構に関する基礎的考察を行い、次のような成果を得た。(1)学習、帰納推論、自己認識論理に関する研究:位相的手法に基礎をおいて項書換え系の計算複雑さを計算の極限への収束の速さとして定式化し、次に、項書換え系の帰納的推論について論じ、基本的にはBlum-Blumによる枚挙手法による同定アルゴリズムであるが、項書換え系の意味論と複雑さの概念に基づく項書換え系の帰納的推論のアルゴリズムを与えた。また、自己認識論理の拡張については、理想的に合理的な2つのエージェントの間に十分な通信がある場合に各エージェントが自己認識推論によって得られる知識に関する論理を形式化し、その健全性と完全性についての特徴付けを行うと共に階層的な知識の表現とその下での推論について考察した。(2)知識と信念の論理:共有知識と論理的全知の問題をコミュニケーションとの関連において論じ、相互に知識の確認を行う手続の役割について考察し、また、非単調な推論と知識の論理を共通に扱う枠組についてその可能性を検討した。(3)時間的概念を含む推論方式と概念定義プロセスの形式化について研究し、時間順序関係を表現する様相論理の節形式に基づく推論方式の提案、時間区間の詳細化による複雑な時間関係の階層的記述法法の定式化、さらには、概念を仕様と考えれば、仕様を満たすプログラムを合成するマクロ的方法の提案を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 稲垣康善: 電子情報通信学会情報理論研究会技術報告. IT88. 31-32 (1988)

  • [文献書誌] 稲垣康善: 情報処理. 29. 829-835 (1988)

  • [文献書誌] Ono,Hiroakira: Studia Logica. 47. 81-89 (1988)

  • [文献書誌] Ono,Hiroakira: Reports on Mathematical Logic. 22. (1988)

  • [文献書誌] 米崎直樹: 日本ソフトウェア科学会第5回大会論文集. 253-256 (1988)

  • [文献書誌] 宇山政志: 情報処理学会ソフトウェア工学研究会報告書. 89. 97-104 (1989)

URL: 

公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi