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1988 年度 実績報告書

植物性食品中の生体防御機構活性化物質

研究課題

研究課題/領域番号 63636509
研究機関帝京大学

研究代表者

山崎 正利  帝京大学, 薬学部, 助教授 (00107393)

研究分担者 奥富 隆文  帝京大学, 生物工学研究センター, 助手
水野 伝一  帝京大学, 薬学部, 教授 (50157509)
キーワード食品 / 野菜 / 果実 / 機能性食品 / 生体防御機構 / 食細胞 / 好中球 / マクロファージ
研究概要

本研究は、栄養素とは別に、食細胞を活性化する物質が植物性食品中に存在することを明らかにすることを目的とした。
生体防御機構の活性化の指標として、マウス食細胞の量的および質的変動を調べた。各種果汁、野菜汁をマウス腹膣に接種後、6時間目に好中球の集積反応を調べた。調べた23種の中で、キウイ、リンゴ、シソ、キャベツ、タマネギ、ニンニクなどが強い活性を示した。次に好中球集積の誘導時間経過と投与量について調べた。検液接種後、数時間内に好中球の浸潤がみられ、その後好中球は減少し、24時間では対照マウスとほぼ同じ状態にもどった。このようなタイムコースは、我々が既に明らかにしている免疫賦活剤(BRM)の好中球集積反応に類似していた。また接種検液量と好中球の集積には相関があり、20μlでも有意な好中球の増加が観察された。質的変動として調べたサイトカインの産生、放出においては、タマネギ、キャベツに静脈注射で強い活性がみられた。またタマネギは経口投与においてもサイトカインの産生誘導を示した。このような活性は、医薬品として用いられているインターフェロンに匹敵するものである。
本研究において、植物性食品がBRM的作用、すなわち好中球の集積やサイトカインを誘導する成分を含むことを明らかにした。このことは植物性食品中には、一次機能としての栄養素だけでなく、食細胞を中心とする生体防御機構を活性化し、健康を保持するのに必要な成分が含まれていることを示唆している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山崎正利: 医学のあゆみ. 146. 605-606 (1988)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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