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1988 年度 実績報告書

マウスH-Y抗原の精製とその生殖的意義に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63640504
研究機関福井医科大学

研究代表者

長井 幸史  福井医科大学, 医学部, 教授 (80135102)

研究分担者 前田 美鈴  福井医科大学, 医学部, 教務職員 (00165656)
キーワードH-Y(SDM)抗原 / モノクローナル抗体 / マウス免疫グロブリン / 精製 / 生殖的意義
研究概要

近交系マウスのB6とBALB/L系統を用いて、H-Y(SDM)抗原の精製に利用するための特異性の高い抗体の調製を検討した。
1.抗体スクリーニングする方法の改良
これまでスクリーニングに用いてきた表皮細胞に対する細胞傷害テストは一応確立された方法であるが、操作が煩雑でかなり長い時間を要する点に問題があった。そこで、2つのELISA法を利用することでこの点を改良した。1つは抗マウス免疫グロブリンを予め結合させたプレートとペルオキシダーゼ標識2次抗体を用いて免疫グロブリン量を測定する方法で、もう1つはポリリジンとグルタールアルデヒドで塩化ポリビニルプレートに固定した精子とペルオキシダーゼ標識2次抗体を利用した方法である。
2.雄マウス細胞で同系統の雌マウスを免疫して作製した抗血清の分画
雄の脾細胞に加えて、H-Y抗原の発現量の多い表皮細胞と精巣細胞で雌を免疫して、抗血清を集めた。各血清を先が硫安分画して免疫グロブリン画分を沈殿させた後、ゲル濾過法で大きくIgMとIgG画分に分けた。IgG画分はプロテインAセファローズを利用して更に精製した。部分的に精製した画分には、どの細胞を用いた場合にも、H-Y抗原以外の抗原に対して産生された抗体の占める割合が大きいことが判明したので、それぞれの画分を更に細かく分ける方法を検討している。
3.H-Y抗原に対するモノクローナル抗体の作製
雄の細胞で免疫した雌マウスの脾細胞とミエローマを細胞融合させ、上述の精子を用いたELISA法によるスクリーニングでモノクローナル抗体を産生しているクローンをすでに分離した。現在、雌雄の胸腺細胞への結合能を比較する方法で特異性についての検討を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 長井幸史: 日本思春期学会誌. (1989)

  • [文献書誌] 長井幸史: "からだの科学増刊遺伝学読本「性分化の遺伝的基礎」" 日本評論社, (1989)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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